貴方との未来

8th down
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――日曜日



今日の午後1時

学校に挨拶しに行く


予定なんだけど…



綾斗がまだ起きない!!

もう11時過ぎちゃってるし…


あたしは仕方なく綾斗を起こしに行く事にした



コンコンッ



部屋のノックをしても静かなまま




『起きてるのー?』




声をかけても静かなまま




『入るよ』




そう言って部屋のドアを開けた


しかしそこには綾斗の姿は見当たらない

何で?!!




『おばちゃん!
綾斗どこにいるか知らない?!!』




あたしは下へ行き、ソファーに座っていたおばちゃんに声をかける




「綾斗?
そういえば朝から見ないわねぇ」




なんておばちゃんは呑気な事を言っている



見ないわねぇ

ってそれかなり困るんだけど!!


てかどんだけ呑気なのよ?!


まぁ、そこがおばちゃんらしいんだけどさぁ…




「今部屋に見に行っていなかったのよね?
部屋にいなかったなら外にいると思うから携帯に電話してみたら?」

『そっか』



あたしは携帯を取りだし綾斗の携帯に電話をかける

暫くコール音が続くが綾斗は中々出ない



【おかけになった電話は電源が…】



聞こえてきたのは綾斗の声ではなく機械音


綾斗が電話に出ないなんて珍しいな…




「もし時間になっても綾斗が帰ってこなかったら学校まで送ってってあげようか?」

『いいの?!』




どうしようか悩んでいたらおばちゃんがそう聞いてきた




「勿論」

『ありがとう』



結局綾斗とは連絡が付かずおばちゃんと行くことになった






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