Vivid Days
□第5章
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最近ずっと1人で登下校している
理由は“朝練”があるから
もちろん朝練があるのは私ではなく
アリサと奈津美
奈津美は陸上部
アリサは迷っていたがバレー部に入った
奈津美は兎に角、アリサも珍しく部活をサボらず頑張っている
いつまで続くかな…
そう思いながら校門を潜り教室へ向かう
教室にはまだ人も少ない
アリサも奈津美も居ないから暇だな
まぁ2人が居ても居なくてもあまり変わりないのだけれど
「蒼井さん?」
不意に後ろから声をかけられた
振り向くとそこには黄瀬の姿
黄「おはよッス」
『…おはようございます』
黄「相変わらず冷たいッスねぇ」
『気のせいじゃないですか?』
苦笑する黄瀬に私は適当に返事をして自分の席に向かう
別にわざと冷たい態度をとっているわけではない
もちろん相手が黄瀬だからというわけでもない
ただまだ“馴れていない”から
そう思いたい…
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