貴方との未来
□18th down
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部活が終わり、帰宅途中
俺は複雑な気分になりながら歩いていた
「なぁ、お前って美那と一緒にいた奴だよな?」
突然後ろから声をかけられた
銀髪で大和と同じぐらいの長身の男
綾斗氏に似た顔
どことなく美那にも似ている…
鷹「……飯田颯斗」
「あ?俺の名前知ってたのか?」
その人物は飯田綾斗の双子の兄であり、美那の従兄弟だった
一度しか会ったことはなかったけれど、一目見てその人物が飯田颯斗だと解った
鷹「前に美那が話してたから」
「アイツがねぇ…」
そう言って不思議そうな顔をしている
確か今日の朝もその話題になってあまり話したくなさそうにしていた
従兄弟の話をそんなにしたくないのだろうか…?
「お前ってアメフト部だろ?」
鷹「…はい」
「じゃあ美那もアメフト部に入ったんだろ?
アイツの投げる球は荒っぽいから大変なんだよな」
鷹「え?」
投げるってことはやっぱり美那はQBなのか…
どうしてわざわざ隠す必要があるのだろう…?
鷹「美那はボールを投げてない」
「あ?」
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