クリスマス、誰と過ごす?

□孝之助と過ごす
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...................




ー…ガチャ…





「孝之助さん、終わりました…」

「おう、お疲れ!!」





埋もれた書類の山から開放された佐奈は、一人よろよろとデスクに突っ伏した。

本日はクリスマスイヴ、予定はまだない。



もういつものことだし、今日は孝之助さんと二人で残っているのだから、それでも良しとしようと思う。





ー…ガタッ




「げっ!!もうこんな時間じゃねえか!!帰るぞ!!」

「え…あ、はい…。」



時計を見て慌て始めた孝之助に、何か予定があったのだろうと佐奈は少し寂しく思いながらもコートを羽織った。

そして事務所の鍵を締める孝之助に別れを告げて離れようとすると、孝之助は佐奈の手を取った。





「どこ行ってんの!!早く早く!!」


「へ…?ど…どこって…!?」




佐奈は孝之助に手を引かれ、訳もわからず車に飛び乗った。

車に乗ってからも孝之助は終始時間を気にした様子で車を飛ばすと、あたりには綺麗なイルミネーションの施された街路樹が見えてきた。





「綺麗ですね……」

「あんなしょぼいもんじゃなくて、もっといいもん見せてやるよ。」


「え…?」






孝之助はそう言うと、行き先も告げず車を走らせた。

孝之助と二人でいれるだけでも嬉しかった佐奈は黙ってその時間を満喫していると、ある駐車場で孝之助は車を停めた。






ー…キキッ…




「……?孝之助さん…?」



「じゃあ行きますか!!」












「へ………!?」





そう言って笑う孝之助の手には、ディズニーランドのチケットが二枚握られていた。

それを見て何が起こったか信じられないまま、佐奈の目からはポロポロと感激の涙が溢れていた。






「こ…孝之助さんんんんん!!!!うわあああん!!あ…ありがとうございます〜〜〜…!!」

「ちょ…泣くなら中入ってからにして!!ほら、閉まっちゃうから、行くぞ!!」






「………はいっ…!!!!」











☆*::*::*::*::*:☆MerryXmas☆:*::*::*::*::*☆

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