クリスマス、誰と過ごす?

□和泉と過ごす
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12月24日、25日、世間はクリスマスムード一色でも、仕事は容赦なくやってくる。

鳴り響く電話に今日もせわしなく対応を続けていた。






「はい、その件は、はい、今から調べますので…!!」

「追加ですね…はい!!大丈夫です!!」






ガチャリと受話器を置き、外面用に作った甲高い声ももううまく喋れていない。

こういう時に限って、定時を過ぎても電話が鳴り止まないのだ。






(みんな帰っちゃったし…会社で一人のクリスマスなんて切なすぎる…

まあ…別に予定なんて無いからいいと言えばいいんだけどさ…。)






半ばいじけながらやっと止まった電話のすきを突いて、佐奈は素早く荷物をまとめた。

外にでると空からは粉雪が舞い、身を切るような寒さに佐奈は体を震わせた。




「さ…寒…早く帰ろ…」




佐奈がそう言って会社を出た、その時だった。




「遅え!!!!!!!!」









「へ!?い…和泉さん!!???」

「いつまで待たせんだ、凍死するわ!!」






その声に驚き佐奈が振り返ると、そこには寒そうに震えながら花壇に座る和泉の姿だった。

和泉は寒そうにポケットに手を入れたまま立ち上がると、驚く佐奈の前に立ちはだかった。





「だ…だって待ってくれてるなんて思わなかったので…」

「お前がこんな日に一人仕事してるとか言うからだろ。」



「和泉さん……」




和泉のぶっきらぼうながらも優しいその言葉に佐奈が喜び顔を上げた瞬間、

和泉は佐奈の首筋にズボッと寒さに冷えた手を突っ込んだ。






「ぎゃあああああつめたい!!!!!!!!!!!!」


「なはははははは!!どんだけ寒かったか思い知ったか!!!!」








「い〜ず〜み〜さんんんんん……!!仕返しです!!倍返しですっ!!!!」




「誰がお前なんかに捕まるか!!!!!!」









☆*::*::*::*::*:☆MerryXmas☆:*::*::*::*::*☆

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