銀魂短篇
□メントール
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『ふぅぅ〜。洗い物終ったー』
疲れたように、ソファーの隣に腰をかけたリマに少し違和感がした。
いつもと何かが違う。
何が違う?
髪型はいつもと同じ。
着物も見たことがあるやつだ。
じゃあ、なんだ?
頭から足先まで見てみるけど、いつも異なる所はわからない
『どうかした?』
「あ、いや…」
何が違う?
『あ!そういや午前中にケーキ作ったんだけど食べる?』
「リマチャン最高ー!愛してる!」
『はいはい…』
困ったように笑ったリマが可愛くて、片手で頭を手繰り寄せて唇を塞いだ。
ん?
ああ、そうか。
違和感の正体は、この香りか。
『…銀ちゃん?』
「リマリップクリーム変えたろ?」
『う、うん。メントールに変えたけど…』
「前の甘いやつがいい。」
そう言ってまた、リマの口を塞いだ。
メントール
(風に乗った爽やかな香りもいいけどやっぱり俺には甘い香り)
20110408
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