Una novella

□濡れ猫に手を差しのべて
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ガチャッと応接室の扉が開き、雲雀さんが帰ってきたのがわかったので隣の給湯室から声をかける。


『おかえりなさい。雲雀さん。』


お茶を入れてお盆にのせて持っていく。


『…って雲雀さん!なんでそんなに濡れてるんですかぁっ!』

「町の見回りだったから。」


窓を見るとさっきまで晴れていた空が一転、雨が窓ガラスをたたき付けるようにこれでもかと言うように降っている。


ちょっと待ってて下さいと言い、急いでタオルを持ってくる。


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