ナツノイロ

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私が夏希と出会ったのは、桜の花びらが舞い散る4月の事だった。

背中の真ん中辺りで綺麗に切り揃えられた、ブルーブラックの髪。
誰もが振り向かずにはいられない、美しい笑顔が印象的な美少女。
そんな夏希に一目で興味がわいて、思わず私は自分から声をかけていた。
突然のナンパに(だって相手は女の私だもの)驚いていた彼女だったけど。
色々な話しをしていく内に、5月のゴールデンウイークが過ぎる頃には、1番の友達になっていた。

今思うと、桜の舞い散る中で彼女に出会った事は、あなたに出逢う為の必然であったのかもしれない。
普段は神様なんて信じない私だけど、今回だけは運命の神様なんてモノを信じてみてもいいんじゃないか、そう思ったのだ。


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