Novel2

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「あ、あのね、ルフィ」


私は体を離すと、思い切って口を開いた。



「ん?」


「・・・お願いがあるの」


「なんだ?」



「えっと・・・あのね、一回だけでいいから・・・そしたら、絶対に忘れないから」

「ん??」






「・・・・・“愛してる”って、言って・・・」




そう言った瞬間、ルフィは驚いた表情をした。


その顔を見た瞬間、やっぱり言わなければよかったと後悔した。



「あ・・・ご、ごめん!変なこと言って・・・や、やっぱりなんでもないからっ・・・」



ウソ。

本当は、言って欲しかった。



それ以上ルフィの顔を見ているのに耐えられなくて、
ルフィに背を向けようとしたそのとき、



「・・・!?」


後ろから、ぎゅっと抱きしめられた。



そして、耳元でささやかれた。





「・・・愛してる」





あまりにびっくりして、
あまりにもうれしくて。

完全に固まってしまった私に、ルフィは低い声で言った。



「言ったぞ。もう、忘れろよ」





―――その言葉に、私は体が一気に冷たくなった。




忘れろって・・・どういう、こと・・・?

私がお願いしたから・・・無理に言っただけなの?


なにか言おうにも、言葉が出てこない。






そんな私を見て、ルフィは、今度は優しく言った。






「お前が忘れてくれなきゃ、おれはもう言えねェだろ」



「・・・・・!?」


思わず振り返ると、
ルフィは笑っていた。

私の大好きな笑顔で。





「一回だけなんて言うなよ。何回だって言ってやるぞ」


ルフィはそう言いながら、私の額に口付ける。




「・・・愛してる、ナミ」



「・・・・・っ!」


うれしくて、うれしくて、涙があふれてくる。



「・・る、ふぃ・・・」


「ん?」


「私、もっ・・・あ、愛してる・・・・」

「ん、知ってるぞ」





ルフィは笑ってそう言うと、私のあごを持ち上げ、キスをくれた。


最初は触れるだけのキスから、だんだんと深いキスに変わっていく。



ルフィの唇から伝わる熱に、頭がしびれるような感覚をおぼえる。


唇が離れると、ルフィは目を細めて、

「ずっと・・・こうしたかった」


と言って、また私を強く抱きしめた。




「・・・もう、絶対に離さねェから」

「・・・うん」




私の、大切なひと。
大好きなひと。
・・・愛してるひと。



ルフィの手が私の頬に触れ、伝う涙を拭った。


私は、2年前よりもたくましく、大きくなった手をそっと両手で包み込んだ。



頬から伝わるルフィの温もりを感じながら、
私は冗談でもなんでもなく、いまこの場で死んでもいいとさえ思えた。




ルフィと目が合うと、優しく微笑んでくれる。

私も、ごく自然に微笑んだ。



そして、どちらからともなく、溢れそうなこの想いを口にした。




「「愛してる・・・」」









恋の先にあるもの









出会ってから2年前まで・・・当たり前のようにルフィがそばにいた。

いつだってルフィは私の一番近くにいて、
私を包み込むように見守ってくれていた。


ルフィに助けを求めることしかできなかった自分。
弱かった自分を、何度責めたことだろう。

どれほどの後悔を胸に抱えたまま、1人の夜を過ごしたことだろう。


でも、離れてわかったことがある。

離れていた、後悔した日々があるからこそ、
ルフィとの時間をより愛しく、より大切に思えるんだと―――


ルフィ・・・愛してる。


誰よりも、この世で一番、愛してる――――――





※※※※※※※※※※※※※※※※※※

前々からコミックス派と断言していた亜依ですが、
ついに最近ジャンプ派になりました(´・ω・)

そして2Y話!!!!!


10月以降ジャンプを読むたびに泣いている私がいます(*´;ェ;`*)

ルフィ・・・!!
かっこいいよルフィ―――!!!(泣


もう2Yルナミがやばすぎて
衝動的に書いてしまいました(;´Д`)

とにかくカコヨスな船長とラブラブなルナミが書きたかっただけですスミマセン(汗

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