小説メモ&拍手お礼絵。
□触れられなくて、苦しくて。
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「体質のことは知ってる。でも、昔のお前は違ったじゃねぇか!
ナタリアに触れてやれない代わりに、他のことをしてあいつを喜ばせる努力をしてたじゃねぇか!」
* * *
「……お前には分からないよ」
「あぁ、分かんねぇよ!好きな女に触れない男の気持ちなんて、分かりたくもねぇし!!
でも、それにしたってナタリアを泣かせるしかできないのかよ!何の努力もしないのかよ!?俺だったらする!自分から好きなヤツを泣かせるマネなんて、絶対しない!!
お前は何もせずに逃げてるだけか!?ガイ!!!」
「…努力、ね……。お前からそんな言葉が出るとは思わなかったよ」
「はぐらかすなっ!!」
「……」
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「……ガイ、俺は信じてるぜ。
お前が、俺の幼なじみでありお前が好きなナタリアを悲しませるだけの男じゃない、って」
* * *
「……別に、彼女に触れたくなくて離れてる訳じゃないんだよ、ルーク…」