小説メモ&拍手お礼絵。
□Sweet。
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「……けほっ、けほ…」
大学から帰宅し、ソファーでくつろぎながら疲れを癒していたフェイトは、自分の隣に座っているソフィアが遠慮がちに咳込んでいることにふと気が付いた。
「どうした、ソフィア。大丈夫か?
……もしかして、風邪か?」
フェイトが優しく問うと、ソフィアは口元に手を添えながら、いつもとは違う少々掠れた声で小さく答えた。
「うん、ちょっと…ね。
…けほけほっ、けほ…」
ひとしきり咳をして僅かに落ち着いたソフィアは、今になって自分の感じた違和感に気付く。
「……あれ、フェイト?
声、いつもと違う…」
彼女の指摘に、フェイトは一瞬キョトンとするが、その後照れ臭そうに笑った。 そして白状する。
「あぁ…、やっぱりソフィアには分かっちゃうか。まぁ、お前ほどそんなに酷くはないけどな。
……僕なんかのことより、お前の方は大丈夫なのか?随分と辛そうだけど…」