When They Cry...
□My world is just only you.
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知っていた。
分かっていた。
この世界もいずれはこうなるんだって。(でも、今度は勝てるかもしれない、と期待を抱いたのも本当。)
それでも、私はまたこの世界の彼を愛してしまった。
また、彼を信じてしまった。
どうしても惹かれるのね。
そんな彼は今、鷹野が打ち出した1つの鉛球で地に伏している。
「…ごめん皆。俺は…先にリタイアだ…。」
魅音が叫んでいる。
レナが泣いている。
沙都子が必死に彼の手を握っている。
私はただ呆然と立ち尽くすだけ。
そして、彼は息をしなくなった。
この世界ももう終わりね。
だって、
貴方がいなかったら世界が崩れたも同然だもの。
(光は貴方だった。)