長編

□1,すべての始まり
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耳栓持ってきて良かったー。

その後「これでもかっ」というくらいすげぇー怒られた。まぁ俺がサボったら悪ぃーんだけど…;


「着いたっと」


此処は3-Zの教室の扉前。


そう、俺は3-Zの担任の先生となった。てか何で「Z」まであんだよ、この学校マジ変だ。


フゥー…。


ポケットに入れてあったレロレロキャンディーを銜えた。緊張はしてないが、糖分がとりたくなったからだ。

いや、緊張してないからねホント。



よし、準備はできた!行くぜ!!


ガラガラガラ

扉を開けた。


「ハーイ席着けーー」

やる気のない声で皆を席に着かせ、教卓の前に立つ。


何だフツーじゃんやっぱ。


「これから出席とりまーす」

出席簿を手に取り、名前を読みあげた。


「桂小太郎〜」

「はい」

うっとーしいくらい髪が伸びているが顔は整っている奴だった。


「沖田総吾〜」

「へ〜い」


ん?おかしいぞ?

普通出席簿って五十音順に書いてあるもんじゃねーの?!
それから書いてある順番通りに呼んでいったが何かもうバラバラだった。


そして最後の1人を呼んだ。



「志村新八ー」



……………………


「オイ!返事しろー志村新八ー!」


いくら呼んでも返事はかえってこない。
休みか?


そんなことを思っていると1人の少女が手を挙げた。


「先生ぇー新八くんは空気なので返事してもかえってこないですよー」

グルグル眼鏡をかけた少女はそう言った。

確か…「神楽」だったか?


「空気?じゃー何でここに名前が書いてあんだよ」

「ただの人数合わせでさぁー」

突然横から言ってきたのは栗色の髪の毛で美少年のえーっと…「沖田」って奴だ。


へェー。この学校は空気も生徒にすんのかぁ……………ってΣ!んなわけねーだろ!


「ちょっと!私の弟をそんな扱いしないで」くれる?」

「総吾!お妙さんに今すぐ謝れ!」

「…お前は黙ってろゴリルァ!!!」


バコーーーンッッ!!


教室中に殴る音が響き渡った。


殴られたのは「近藤」とかいう奴で、殴ったのは「志村」っていう奴………ん?志村!?そうか、あいつは空気の「姉」というわけか。さっき「弟」とか言ってたもんな。
それで近藤は志村のことが好きというわけだな。


ふむふむ………。

ちょっとだけコイツ等の関係がわかった。早く他の奴のことも知らねーとな。


「落ちつけおめェーら、席着けー」

俺の言うことに従い、志村は近藤に唾を吐いてから席に着いた。



その時だった…。


ガラガラガラ

急に教室の扉が開いた。



「はぁ…はぁ…すみません…遅れましたΣ!はぁ…」


聞き覚えのある声、見覚えのある姿、そこに立っていたのは……




「メガネ!!」

「先生!!!」








この出会いがまさかあんな事態を招くとは誰も予想つかなかった。








To be continued

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