仁柳生

□仁王誕記念
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誕生日だから、と柳生にお願いして今日一日中ずっと柳生と一緒に居たのだ。
それも柳生に授業をサボらせてまで。
柳生は普段授業をサボるなんてことはしない。
それを仁王の誕生日だから、ということでサボった。
機嫌が良くなるわけだ。

授業のことに着いては真田がごまかしてくれたので何も問題はない。

「そんなの、いつも一緒にいるではないですか。休み時間も私のクラスに来ているのですから」

「今日は授業中も一緒にいられたじゃろ?いつもはそんなこと出来ないから嬉しかったなり。真田に感謝じゃな」

「…そうですね。私も一日中あなたといれて嬉しかったですよ」

普段そんなことを言われても怒るだけの柳生が自分の意見に同賛してくれたことにビックリする仁王だが、柳生の顔を見てまた微笑んだ。


柳生の顔が真っ赤になっていたからだ。

「柳生は可愛ええな」

「…可愛くなどありません」

「ピヨ。さぁ、早く帰るなり」

「…そうですね」


二人で目を合わせたあと笑い、また仲良く肩を並べて帰って行ったのだった。



END.
(部活も休みじゃし、明日もおったらええが)

(しょうがないですね)

(嬉しか。好いとうよ、柳生)

(私もです)
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