跡忍

□同窓会
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「あぁ、そうだぜ。一年下だが俺のパートナー、長太郎だ」

「初めまして、鳳長太郎といいます」

「初めまして!俺、橋本 泰雅(ハシモト タイガ)っていいます!!」

「こいつは今の部長なんだよ」

「この子が…。あの人とは大違いですね」

「あぁ、そうだな」

「あの…、あの人って誰ですか??」

「ん?そのうちわかるぜ。かなり集まってきたからもう来んじゃねぇのか?」

先程からどんどん人が集まって来ている。
今のテニス部もかなりの人数で150人弱はいるが、俺達の代ほどではない。
もうほとんど集まっているようで、橋本も人数の多さにビックリしているようだ。

「監督の代ってかなり人数居たんですね…。どんぐらい居たんですか?」

「そうだな…、200人ぐらいだな」

「そんなに…。それじゃあレギュラーになるの大変じゃないですか!!」

「まぁ、そうだな。」

「負けたらレギュラー落ちでしたしね」


何故か橋本がニヤニヤしながらこちらを見てくる。

「まじすか?!そんなんじゃ監督レギュラーになれなかったんじゃないですか??」

「…まぁ、それは後々わかるぜ」

「そうですね」

「なんすか!!教えてくれたっていいじゃないすか!」

そう言い、騒ぎだす橋本。
おかっぱのやつを思い出させる光景だな。

そんなことを考えていると後ろから声が聞こえた。


「おッ!宍戸と鳳じゃねぇか!!久しぶりだな!」

「岳人!久しぶりだな」

「久しぶりですね、向日さん」

「この人もテニス部だったんすか?!」

「あ?こいつ誰だよ」
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