跡忍

□跡部誕記念
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10月4日。
今日は跡部の誕生日だ。
跡部と忍足は10月4日に会う約束をして当日を迎えていた。


忍足が朝起きると何故か家の中に跡部がいて、訳がわからない忍足は混乱していた。


「おはよう、侑士」

「え、あ、おはようさん。……なんで景ちゃんがここにいるん??」

「今日は俺の誕生日だからな。誕生日は一日中恋人といたいんだよ」

「ッ!//で、でも今日は景ちゃんの誕生日パーティーがあるんやろ??」

「あーん??そんなもん、お前も出ればいいだろうが」

「やって!!「俺が侑士といたいんだよ。わかったか」

「お、おん///」


なんだかんだと言いくるめられた忍足だが、一日中跡部と一緒にいられるということは嬉しいらしい。

頬が赤く染め、嬉しそうに微笑んでいるからだ。



「パーティーは宍戸達も呼んでやろうかと考えてたんだ。そのほうが侑士もいいだろ??」

「そうしてもらえると助かるわ。俺一人は疲れそうや」

「じゃあ呼ぶように手配しとくぜ。」

「おおきに」


携帯を出して宍戸達も呼ぶようにと告げた跡部は
「まぁ、こんなもん無くてもいいんだけどな」
と、苦笑いをしながら呟いた。



「その気持ちはわかるわ。あんなん疲れるだけやもん」

忍足もまた、大阪では名の知れた病院の息子なため、そのようなパーティーへの出席は多かったようだ。




「そや!!言うの忘れとった!」

跡部と会話をしていた忍足は急に思い出したように言い出した。



「誕生日おめでとうな、景ちゃん」


そんなことを言われるとは思っていなかった跡部は驚いたのか目を見開いた。

「ありがとな、侑士」


そう言った跡部は忍足の前でしか見せない笑みを浮かべて嬉しそうにしていた。





その日一日、跡部と忍足は一時も離れずに一緒にいた。
跡部の誕生日パーティーに出席した宍戸や岳人に呆れた目で見られるのはまた別の話である。


END.

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