光謙

□依存
1ページ/1ページ

俺は謙也さんがいないと生きて行けないと思う。
これは冗談でもなんでもなく、紛れも無い事実そのまま。
そう、例えるならば俺が生物で、謙也さんが空気。
生物は空気がないと生きて行けない。まぁ、魚類は別だが。
あれ?両生類もだっけか?
まぁえぇわ。
ともかく、そのぐらい謙也さんは俺にとって大事で無くては生きて行けない存在。



「ねぇ、謙也さん。俺から離れへんでね?」

「何言っとんねん!そんなん当たり前やろが」

「俺な…、謙也さんおらんと生きて行けん。俺にとって、謙也さんは空気やねん」

「光…。そんなん俺もやっちゅーねん!光がおらんかったら多分、俺は何も手に付かんよ」

「謙也さん…」

「医者なるための勉強も、学校生活も、テニスすらも。それぐらい光に依存してんねん」

「何言ってはるんですか。それは俺もやっちゅーねん。謙也さんが俺の前からいなくなるなんてことになったら、謙也さんのこと殺してしまいそうや」

「えぇで。もしそんなことになったら俺を殺してや。まぁ、そんなん一生ありえへんねんけどな」




謙也さん、謙也さん。
俺な、謙也さんがおらんと生きて行けんねん。
謙也さんがおらんなら、勉強も、友達も、家族も、テニスも必要ないねん。
だから、俺から離れへんでね。



光が重いやつになってしまいました。久々の更新なのに…

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ