真田受け
□卒業
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「何をぬかす。レギュラーになれん訳がないだろう!」
「そうだぜぃ。赤也のくせに生意気なこと言ってんじゃねぇよ!」
そう言って俺の髪をぐしゃぐしゃに掻き回す丸井先輩。
髪が大変なことになったけれど、嬉しそうに笑う丸井先輩がいて、俺は文句の一つも言えなかった。
丸井先輩だけじゃない。
柳さんも、部長も、ジャッカル先輩も、仁王先輩も、柳生先輩も、もちろん真田さんも。
皆が嬉しそうに笑っている。
それを見て俺も嬉しくなると同時に、これから先輩達が卒業したあとさらに強くならなければと思った。
でも今だけは。
先輩達が卒業するまでは、このままの日常を保ちたい。
先輩達が卒業したら頑張るから。
だから神様、もう暫くはこのままで居させてください。
そしたら俺、絶対全国優勝するんで!
見てて下さいよ、先輩達!!
俺絶対やりますから!
先輩達、大好きっす!!
END.