BL小説

□リューカデンドロン
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「「あっ…」」


一言目は、お互いそれだった。


───リューカデンドロン


「なんでお前がこんなとこにいるんだよ」

嫌なヤツに会ったとでも言うように、銀時は顔をしかめた。


「俺がこんなとこにいちゃぁ悪いか」

明らかに高杉も嫌な顔をして、答えた。


「たりめぇだろ。忘れたのか?次会ったらぶった切るって言っただろうが」

銀時の言葉に高杉はあー…っと顎に手を添えて思い出そうとしていた。

「何?忘れたの!?」

「いや、ちょっと待て。もう出かかってる……

………あぁー。思い出した。あの時のことか」

ふむふむと納得したように首を縦に何回か振った。

「完全に忘れてんじゃぁねーか…」

呆れ顔で銀時が高杉を見た。

「思い出したんだからいいだろ。つーか、今日はお前に会いに来たんだよ」

「………はい?」

「だから、お前に会いに来たっつたんだよ」

「何で?」

「誕生日だから、俺の」

「へ?」

話しを聞けば聞くほどわけがわからなくなってきた様子の銀時をほっといて高杉が話し続ける。

「だから、お前ん家に行って、何か貰おうと思って」

「意味わからーん!!」

「いいから家行くぞ家」


ズルズルと銀時を引きずって高杉が歩きだした。

「いやいや、なんで俺ん家知ってんだよ」

「聞いたから」

サラっと答えて会話が途切れる…

「あっそぅなの…」








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