BL小説
□同居
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〜オマケ〜
「つかさ、なんで食器とか布団二人分あったわけ?」
俺が学校に行く準備をしているとソファーに座っていた高杉にふいに聞かれた。
俺は手を止めたが、言うのを躊躇した。
「……………」
「なんだよ。女か?」
「……いや、お客様用…」
「嘘だな…」
「うっ」
見破られるのが早かった。嘘はどちらかというと上手い方だが、何故だか今回はバレた……
多分少しの躊躇いのせい…
でも、お客様用ってのも間違ってはいない
「………じ、実はぁ坂本のヤローがよ…泊まりに来んだよ…飲みに行った後とか……ほら、うち学校にわりと近いじゃん…」
坂本とは同じ学校の同僚で仲がいいのでよく飲みに行っていた。
「ふぅん。ま、そんなことだろうと思ったよ…」
「怒ってない?」
高杉を見る
「何でだよ……」
「いや、なんとなく。女とか聞いてきたから…」
「別に。てか元々、センセーに女がいるなんて思ってなかったし」
「なっっ!?ひでぇ…」
変にに鎌掛けやがった…
でも、男として年上として強がってみる。
「俺だってなぁ、女の1人や2人……」
「じゃぁ、今いんのかよ」
ニヤリと笑う…
「………いたら、お前なんか泊めねぇよ…つかその前に好きにならねぇ……」
「ホントか?」
うっとまた俺は息を詰まらせる…
「好きになっちゃったかも……」
「もし、センセーに女がいて、それでもセンセーが俺のこと好きだったら。俺もちょっと考えて泊めてもらってた」
「何するつもりだったの…?」
「う〜ん、濡れて上目遣いとかしてみる…」
それを聞いた途端に俺の頭は瞬時に想像しはじめた。
結果
「……絶対泊めてた…多分色々言い訳つけて……」
「ふっ。扱い易くて助かるぜセンセー」
「く〜…だってそんな捨て猫みたいなのほっとけない……」
「それが狙いだからな」
誇らしげに笑う。そんな姿もまた可愛い…
「てかさぁ、そのセンセーって呼び方なんかやだ…」
支度も大体終わり高杉の隣に腰を降ろす。
「じゃぁ、坂田さん?」
「からかってる?」
「うん」
「怒るよ…」
「じゃぁ、銀八な」
「それならいいや」
「銀八」
「なぁに?」
「キスしろ」
えっと思ったがいいよと言って唇を合わせた……
「そろそろ時間だから行こうか」
「ああ」
そう言って家を出た……
→あとがき