BL小説

□愛しのあの子
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放課後………


俺は3zの教室で一人待っていた……

日が沈みだす……


やっぱダメかなっと諦めかけていた……


てか、俺何いきなり告っちゃってんの…

まじでバカじゃん…


なんか悲しくなってきたから、便所に向かった……




そしてまた教室に戻ってドアを開けて固まった……



夕日でオレンジ色になった教室の中で机に座る男…


黒くて綺麗な髪…
白い肌に眼帯………


「どこいってたんだよ…」

めんどくさそうな声……

俺の愛しい人……


「な、なんでいんの??」

わけのわからない質問をする……


「はぁ?お前が呼んだんだろ補習…てか俺の質問に答えろ」


だって……

「だって、俺のことその好きだったら来てって……」

「だからいんだろ……」


気づいたら高杉を抱き締めていた……


「〜〜おまっ苦しいんだよ!!」


「だって、だって、ホントにホントに俺のこと好き?」

「何度も言わせんなクドイ……」

「一回も言ってない……」



「っ〜〜〜」

高杉はこれ以上ないってくらいに恥ずかしがった……


「す、好き…………


だと思う……」


「なに、だと思うって!!!!」


「うっせぇ!!言ってやったんだからありがたく思え天パ!!!」


お、俺様……でも…

「うん!ありがと!!!」


俺はギューっときつく抱き締める…

「だから苦しいんだよ!!!」


ボコッと頭を殴られた…


「ねぇ、高杉…笑って……」

「なんでだよ……」


「見たい……それがイヤならキスさせて」


「どっちもイヤだ!!てか、そんな簡単に笑えるか!!」

「笑えるよほら…」


高杉の両頬をにょいんと引っ張る…

「可愛い……」


「へめ、ふはけんはよ…」
「ハハッ何言ってるかわかんない」


「ころふ!!へかはなへ…」

仕方なく離してあげる

「あ、赤くなってる……」
少し赤らんだ頬をさする

「お前ぇのせいだ!!もう帰る」


「え!!?なんで!!」


「なんか、いやになった…」


「えぇ!!待ってよ!!!せめて一回だけでも、笑って!!」

「しつこい………じゃぁな……」


「うぅ……」


俺がショックで俯いていると


「銀八!!」


ドアの前で立ち止まり呼ばれる


「……なに?」

高杉の方を向くと




「お前のその夕日で染まった髪好きだぞ!!!」


フッと綺麗な笑みをみせた……


「〜〜〜〜高杉ぃぃぃぃ!!」

抱きついてそして


「銀ぱっ!!!?…んっ……」

くちづけた……


「てめ!!なに「やっと笑ってくれた!!!」……」



可愛い可愛い俺だけの愛しい君へ





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