BL小説
□ネコの耳?
2ページ/3ページ
そんなことを話してるうちに1時間がたっていた……
「……なんか、眠くなってきた……」
はぁわ〜と大きな欠伸をする
「え、さっき起きたばかりじゃん……ネコだから?」
「もうだめ……」
ポテっと布団に横たわり
スゥスゥと規則正しい寝息をたてはじめる…
「早っ!!やっぱネコ化してる!!?恐るべしネコ耳……なんか見てたらこっちまで眠くなってきた……」
そう言うと、隣に寝ころび眠りについた…
─────
──
銀時は夢をみた…
黒猫と一緒に遊んだり昼寝をしたり…
「晋ちゃん」と呼ぶとニャーと鳴きながら銀時に擦りよってくる猫…
首のあたりを擽るとゴロゴロと喉を鳴らし、深い翡翠の目を細める
──────
────
「晋ちゃん…可愛い……
んぅ……はっ!?」
目を覚まして起き上がる……
「ゆ、夢……あ、え、晋ちゃん!!!?」
気がつくと日が暮れはじめていた
横を見ると相変わらず規則正しい寝息をたてて、寝てる
変わったことといえば
「あ!?耳がない!!」
頭から生えていたはずのネコ耳がなくなっていた……
「晋ちゃん、晋ちゃん起きて!!!」
ユッサユッサと体を揺すり起こす
「……気持ち…悪…い…」
「耳!!!耳が無くなってるよ!!!」
「マジか!!!!?」
カッと目を覚まし、頭を触る……
「………ない…尻尾も……」
途端にぱぁと顔が明るくなる
「よかったね晋ちゃん!!(少し勿体無いが……)」
「おぉ!!これで外に行ける!!!」
「ん!じゃぁ、散歩で「腹減った…」はぁ??」
そう言うとそそくさと出ていってった……
「夢の中の猫晋ちゃんは可愛かったよ…………」
一人残された部屋で銀時がポツリと呟いた……
→あとがき