BL小説
□小さな約束と大きな願い
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「ずびっ…」
「何泣いてんだよ」
「泣゛いてねーよ。鼻がつまってただけだ」
(泣いてんじゃねーか……)
今日は小学校の卒業式。
いつもと違う体育館の空気や、卒業生を見ていたら卒業生よりも先に目尻が熱くなってきた銀時だった。
(やっぱ自分の教え子達が旅立っていくのは寂しいなぁ…
自分が卒業する時は泣かなかったのにな…
ん?)
ぶつぶつと思いながら辺りを見渡していると高杉と目があった…
目があったらちょっと恥ずかしそうに顔を俯けたのが見えた。
(はは…可愛い…)
思わず思ってしまう…
それからハッとなって隣にいる土方を肘でついた。
「なぁなぁ、気づいたんだけどさ、俺ってショタコンなのかな……?」
「……………今頃気づいたのか…」
唖然とした表情で銀時のことを見てきた。
「なっ!?お前俺のことそういう風に見てたのかぁ!!」
小声で叫ぶ。
「そりゃぁ見るだろ…小学生に告白されてマジで悩むんだからよ…」
「……ショタコンか…」
なんだかよくわからないことで悶々と悩みつつも進行していく式…
悩んでたせいで卒業証書授与の際に名前を呼んでいたら噛んでしまったのであった…
そんなこんなで無事(?)卒業式も終わり、それぞれの教室に戻るのであった…
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