犬タロの作文
□君に誓う
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白い肌のさらさらとしたその感触に僕は目を細めた。
「君が居ると安心する。笑ってくれるならなお嬉しい。だけど…君以外の誰といても僕の心は虚しさだけ」
何故 君じゃないのだろうと…
何故 君と一緒じゃないのだろうと…
「僕は君の一番近くに居たい。…誰よりも」
「カヲル君」
理由など、言葉にするのはいとも容易い。
けど言葉にすればする程、君は脅えてしまうから。
だから、たった一言だけ…
「…僕はね、シンジ君」
指先が微かに震えるその手を辿り、そっと口付けを落とした。
永遠の忠誠を誓う騎士の如く…
「君に会うために生まれて来たんだよ」
愛しい哀れな3番目の子供…
願わくばこの命、尽き果てるまで貴方の側に…―――――