ニャンコの作文

□ふぁ〜すと・きっす
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夏休みも終わり、照りつける太陽の日差しが少しずつ和らぎ始める頃―――

嵐はついにやって来た。


「今日からみんなと一緒にお勉強する新しいお友達です。仲良くしましょうね」


夏休みが終わって少し経ったある日の事。
クラス担任の先生である藤隆先生に連れられて教室に現れたその二人の姿に黒鋼は思わず目を見開いた。

「「はじめまして」」

そこに居たのは夏休み中にすっかり見慣れてしまった宝石のような蒼い瞳が4つと、金色のふわふわ頭が2つ。
ぴったりと重なった声と同じように、鏡に映したかのようにそっくりな顔をした双子の姿。

「あ!! 黒み〜Vv」
「うぉッ!!!」

学校が始まって以来、久しく見ていなかった二人の姿に驚きのあまり呆然としていた黒鋼だったが、そんな黒鋼に気付いた双子の片割れがにぱーと輝かしい笑顔を浮かべて思いっきり黒鋼に抱きついた。

「わぁい、おんなじクラス嬉しい〜♪♪♪」
「ってめぇ!ひっつくんじゃねぇ!!」
「…ユゥイ…ι」

危うく椅子から転げ落ちそうになった黒鋼の首筋にがっしりとしがみつき、すりすりと頬ずりする双子の片割れ、ユゥイにやっと我に返った黒鋼が顔を真っ赤にして叫ぶ。
その光景を困った顔をしながら見守るのは双子のもう片方、ファイ。

「二人は黒鋼くんと仲良しなんですね」
「はい、すっごく★☆」

にこ、と笑った藤隆先生に未だ黒鋼に抱きついたままのユゥイが振り返って輝くばかりの笑顔でにっこりと笑い返した。

「だよねぇー、黒ぷ〜」
「く・ろ・が・ね、だ!!!」


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