神狐の小部屋
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「よし、ではチーム割を言っていくぞ!」
アカデミーの教室にイルカの声が響きわたる。
(あ゙ー、ねみぃ…)
(大丈夫?ナルト)
1班…と言っていくイルカの声の裏で脳内に別の声が響く。
(昨夜は俺の麗が仕事押し付けた上に理性の限界挑戦するような真似させられて、今日は今日でサスケなんかを至近距離で観察して?これで大丈夫な奴は見てみてぇな。)
(えー?私そんなことしてないよ?慧様の被害妄想ですわv)
(……てめぇ、覚悟しとけよ)
(きゃーっ慧に犯されるーっ!!)
(…おいこら、痴話喧嘩は余所でやれ。そろそろ呼ばれるぞ。)
朝っぱらからなんつー会話してやがる、と呟きながらもシカマルが仲裁にはいる。
シカマルに答えようとしたそのとき、丁度ナルトの名が読み上げられた。
「……は、うずまきナルト、はるのサクラ、うちはサスケ、そしてうづきマリア。ちなみにこの7班のみはフォーマンセル+上忍だぞ。それから………」
イルカによって全班読み上げられ、午後まで解散となった。
アカデミー屋上にマリアはいた。
「ねぇ、なんで私等の班だけフォーマンセルなの?」
マリアしかいない屋上。返す人はいないと思われたそこから男の声が帰ってきた。
「何のために昨日必要以上書類片したと思ってやがる。下忍班編成に手ぇ入れる以外に何があるってんだ?」
「…ナルト」
「シカマルに礼言っとけよ。昨日なんだかんだ言いながら手伝ってくれたんだからよ。」
「ん、わかった。」
これからまた演技の日々が続く。しかも護衛対象者に気取られぬようにフォローも入れなくてはならない。アカデミーの方がまだ楽だったかな、と思っていると、急に試験日の事を思いだし、クスリと笑う。
「どうした?」
「うん、ちょっとこの間の試験思い出しちゃってね」
クスクスと笑いながら告げられたそれはつい先日ミズキを陥れたそれの事だった。