神狐の小部屋
□暗部最強部隊"藍"
1ページ/2ページ
「慧(ケイ)、こっちは片したわよ。」
「おう。帰るぞ、麗(レイ)」
慧と呼ばれた黒い狐面(狐のヒゲの部分が藍にペイントされている)を被った男が同じ面をした女暗部(ペイント部が違う黒い狐面)に応える。
「今日はあと報告書だけでおしまい?」
「いや、書類整理があるって柊(シュウ)が言ってなかったか?」
「あ〜…忘れてた。柊に押し付けちゃおっかな?」
「やめとけ、あいつは今日でようやく缶詰解禁だからな。ただでさえこの前も押し付けてんだ。いい加減キレるぞ。」
「はぁ〜い。せっかく早く終わったのに…」
「そりゃあそうでしょう。何のために任務量を調整していると思っているんですか。」
「げ…っ柊!?」
二人の会話に入ってきたのは先程まで話していた話題の人。
「よぉ、柊。お迎えご苦労さん。」
「全くですよ。こうでもしないと麗は逃げますからね。
それと、追加任務です。この先の森で抜け忍集団の暗殺です。人数が150にまで膨れ上がっているとの事。」
「成る程、じゃあ久々に三人で片すか。」
「ふふっ!藍隊全員でなんてほんといつぶりかしら」
「さあ、そんなもの、一々面倒臭くて覚えてませんよ。」
「柊ったら、口癖でてるわよ。」
軽口を叩きながら三人は気配を消し、スピードを上げる。
「んじゃ一人五十な。行くぞ!」
「「御意」」