大空の小部屋
□Ciero Famiglia
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目を開けるとそこは応接室のソファーで、まりあはツナに膝枕をされていた。
「ぁ…?ツ、ナ……?」
「まりあ!よかった。目ぇ覚めたんだね。」
優しく微笑んでくれるツナに強張っていた自身の体から力が抜けていく。
「ツナ…っそうだ!京子と花は!?」
「大丈夫。キョウが保健室に連れていったよ。シャマルは女には優しいから、あんな有りもしないことで責められてる二人を邪険には…」
邪険にはしないだろう、といおうとしたツナだが、勢いよく開かれた応接室の扉に、山本と雲雀の二人の背に件の二人を見、言葉を切る。
「武、キョウ…まさかシャマルまで…?」
「まったく。あんなマヌケを信じきってるなんてボンゴレも落ちたね。」
「本当なのなー。あの女と小僧の言ったことを鵜呑みにするなんて愚の骨頂だぜ。」
何故か応接室に設置されている立派なベッドに二人を寝かせた山本と雲雀は呆れたといわんばかりの口調で吐き捨てる。
それをきいたツナとまりあも悟った。
シャマルは向こうに着いたのだろう事を。
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