大空の小部屋

□大空の続く地
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§夢の世界で§


お母さんが死んだ日。

私は、夢を見た。同じ年頃の、男の子がいて、どこまでも青い大空と、広い草原の続く場所。

「「だれ?」」

男の子は私に、私は男の子に問うた。

「わたしは、まりあ」

「おれは、つなよし」

「つな、よし?」

「そう、まりあ、ツナでいいよ。」

「ツナ…ツナ」

「うん、まりあ」

それは、初めてもらった宝物。
あなたの名を呼ぶ権利。




『ツナヨシ、まりあ』

「「だあれ?」」

そこにいたのは額に炎を宿した、どこかツナに似ている人。

『私の事はジョットと。彼女は私の妻、ミレーナだ。』


そこで、私達は力を知った。
お母さんの言っていたボンゴレやらマーレというものがマフィアであることも。

超直感や死ぬ気の炎の事も。



この日から毎日、私達は夢の世界で力の使い方を教えてもらった。
強すぎる剣は身を滅ぼすからと。




初めてその夢を見た2日後。
私は現実の世界でツナに出会った。
聞けばお母さんと奈々ママは従姉妹同士らしく、私はこれから、ツナと共に入れるらしい。

ツナと共に在れる。
それがとても嬉しかった。
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