大空の小部屋
□大空の続く地
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§ツナの場合§
俺は、ボンゴレ創設者の血を直系で継いだ。
自我が芽生える前には既に超直感が使えたらしく、花瓶が落ちる一歩前には安全地帯に避難していたり、嫌な予感がすると泣きわめいていた、と母さんが言っていた。
余談だが、母さんは父さんがマフィアであると薄々気付いているらしい。
でも父さんが何も言わないから知らない振りをしていると、ちらと言っていたことがあった。
とにかく、隔世遺伝も手伝って俺は早くから血に目醒め、成熟、よりは老成、した精神を持ち合わせていた。
あの時、夢でまりあに会わなければ、俺はココロを無くしていたかもしれない。