10/30の日記

00:29
ギャグちっく20題.20
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※お題19の続きです。



当主様の部屋から誰もいない広間へと移ってきました。あ、奈月です。さすがに当主様の部屋にいて話し合うなんて恥ずかしい事できないので。



「・・・」
「「・・・」」



だがしかし!
誰もしゃべりません・・・かれこれ五分くらいたった気がします・・・。さすがにあんな言い方は良くなかったかな・・・。いや、でもはっきり言わないとわかってくれないだろうし・・・。



「・・・あはは・・・えっと・・・すみません」



とりあえず一応謝っておこう。後が怖いからね・・・!



「でも、私言った事取り消すつもり無いですから」
「・・・」
「・・・そうかよ」
「言ったのが後悔とかしてないのなら謝らなくて良いよ、奈月」



私と2人はやっと目を合わせて一緒に笑っちゃう。なんか可笑しくて笑ったよ。



「まさかお前があんなに強気だとはな」
「えー・・・えへ」
「今まで見たことのないくらいの迫力だったから驚いたよ」



うーん・・・やっぱり恥ずかしいなぁ・・・!!!



「奈月」



名前を呼ばれて顔を上げると秋房さんと竜二さんは笑って私をまっすぐ見つめる。



「俺らはお前の言った通り、お前を嫁にもらいたい」
「だから私達は、奈月、君を全力で守るよ」



ちゅっ



「へ・・・?ええええ!?ちょ!?秋房さん今・・・!?」
「誓いの口づけだと思ってね」



い、いいい今ほっぺにキスされたぁああ!!!ちゅって・・・っ!ちゅってなったよ・・・!?



「なら俺もだな」
「い、いやいや別にそんな事しなくても大丈夫でしょー!??」
「何だ、俺はダメなのかよ?」
「そ、そういうのじゃなくて・・・!!」



私が一歩下がると竜二さんが一歩近づく・・・っ!何だこれは・・・っ!逃げられない・・・!!はずい!はずいから!!



「は、恥ずかしくて死んでしまう・・・っ!!!」
「大丈夫」



20.キスじゃ死ねません



(ほら来いよ、いつも平等じゃないとな)
(奈月、もう一回しても良いかな?今度は唇に)
(ダメに決まってますー!!!)

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00:04
ギャグちっく20題.19
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おはようございます、こんにちは、こんばんわ花開院奈月です。・・・実はここ最近変なんです。テストも終わってすっきりしていい気分だったはずなのに、秋房さんと竜二さんを最近あまり見かけないし話しかけてくれないんです。・・・その、ちょっと寂しくて・・・。もしかして私がいつまでも曖昧な態度でいるから嫌われちゃったのかな・・・。
最初の頃は怖かったけど段々と2人にも慣れてきたし・・・あ¨ー・・・なんかすごく落ち込みます。部屋に閉じこもるのはもう嫌だから本家の廊下をボーっと歩いてると・・・



「・・・やはり・・・で・・・します」
「俺も・・・に・・・だ」



あれ?この声は秋房さんと竜二さん・・・?当主様の部屋から聞こえてくる。こ、これはもしや本当に私が嫌になった事を言ってるの・・・!?急いで気配を殺して部屋に近づいて耳をそばだててみると・・・。



「もうすでに羽衣狐の仕業かと思われる被害者が複数出ています」
「奈月をここに置いておくのは危険だ。あいつらは生き肝を喰うと言われてるし」
「もう時間の問題です。羽衣狐を倒すまで京都の外へ出すべきかと」
「俺も賛成だ」



羽衣狐って昔から花開院家に伝わる大妖怪の一つだよね・・・?それがどうしたっての・・・?



「もう封印を壊されるのは時間の問題だ。羽衣狐は復活している」



あの大妖怪が復活したの・・・!?それかなり大事じゃない!らせんの封印も弱まってる時になんて最悪!!



「奈月を・・・花開院家の存亡をかけるならあいつを京都から出してくれ、当主秀元」



・・・何それ・・・。



スパーンッ!!



「な!?」
「奈月・・・!?」
「っち。聞いてやがったか・・・」



三人は驚いてそれぞれの反応をしてくれる。けど今の私はそんなこと気にする余裕なんてない。



「当主様、私は残りますよ。何と言われても」
「奈月・・・」



三人の視線受けても私はビクともしない。これも修行のたわものかな?



「馬鹿かお前。羽衣狐は昔の¨花開院妖秘録¨によれば女子供の生き肝を喰う。しかも奴ら花開院家に恨み持ってやがるからさらに殺される可能性が高いんだぞ」
「奈月、君の才は認めるけど今の君じゃ殺されるためだけにいる様なものだ」
「・・・じゃぁ・・・守って下さいよ」
「「は?」」



「私を妻にしたいって言うのは嘘ですか?本当に妻にしたいならどんな事からでも守ってくださいよ!」



ポカーン・・・



19.プライドないの?



(それに私だって陰陽師のはしくれです!!妖怪の一つや2つ倒さずにどうしますか!!)


((実は気が強いところを新たに発見して))
((ますますお前の事が好きになる))

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