10/03の日記
15:57
ギャグちっく20題.14
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「そういえば、お前の式神は炎なんだな」
こんにちは皆さん久しぶりです奈月です。今日は本家の庭掃除をしています。・・・本家は広いからかなり大変なんだけど。そしたら珍しく竜二さんから話しかけられました。本当珍しいなぁ。
「¨炎鬼¨の事ですか?」
「あぁ、それだ。媒介もなしに前出してたよな」
多分竜二さんの¨前¨ってのは地方での妖怪退治の時の事だろうなぁ。まぁ確かに式神使う人は基本媒介の物を持ってるよね。普通は札とか人型とか・・・。秋房さんは妖刀での戦闘だし、ゆらちゃんも人型の札使ってるし・・・。あ、竜二さんは確か水・・・だっけ?
「呼びましょうか?炎鬼」
「敵もいないのにか?」
「いや、この枯れ葉燃やしたいのもあるんですけどね?」
「その後始末は誰がやるんだよ」
「ぜひ竜二さんの式神で・・・」
炎鬼は燃やすのは得意だけど鎮火は苦手なんだよね・・・。って痛!頭叩かれた!
「・・・何するんですかー・・・!」
「んな事で式神使う馬鹿がいるか」
「いや、ほら互いの式神紹介、みたいな」
「・・・それなら良いか」
よっしゃ!納得してくれた!何だ何だ、今日は珍しい事ばっかりだぞ・・・!?でもあまりアホな事考えてると叩かれるから構えよう。
「それじゃぁ、呼びますよー?」
「・・・ああ」
深呼吸して精神落ち着かせて・・・いざ!
「いでよ!炎鬼!!」
私がそう叫ぶと炎と一緒に一本角の生えた骸骨が現れてかき集めた枯れ葉を燃やしてもらう。
「これが炎鬼ですよ。角生えてるし炎使うし、もうそのまんま」
「確かにそのまんまだな」
「お、燃えた。じゃ、竜二さん火消すのお願いします」
「おう」
そう言って竜二さんは懐から竹筒を取り出してすんなりと火を消してくれた。これで掃除は終わりなんだけど・・・何か胸がつっかえてる。何だろう。何かが腑に落ちない。今竜二さんが使ったのは餓狼こと言言なんだけど・・・。ん・・・?まだいなかったっけ式神。
「・・・竜二さん。まだ確か式神いましたよね?」
「・・・いねぇよ」
「いやいやいや!いたでしょ!まだ!!」
14.種明かし禁止
(竜二さんー!?)
((こいつだけは教えてもいいと思った俺もまだまだ甘いな))
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