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□はい、チ〜ズ
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(…?な…んか、寝苦し…い?)

深夜、深い眠りに落ちていた留三郎は寝苦しさを感じ覚醒する。
自分の上でゴソゴソと動く気配を察知し、ゆっくりと目を開ける。



「何…やってんだ…」



目を開けると腹のあたりで何かしている雑渡がいた。



「あ、起きた?」



起きた留三郎に気がつくと何食わぬ顔で視線を向ける。



「今までどこ行って…って、ん?」



身を起こそうとして初めて自分の体の異変に気づく留三郎。



「おいっ…これはどういう…」



またも怒り心頭になる留三郎に雑渡は明るく答える。



「今までねぇ、コレ買いに行ってたんだよコレ。閉店ギリギリセーフだったよ」



そう言って取り出したのは最近流行りのデジタル一眼だ。



「カメラ…?」

「そ!閉店ギリギリだったけどお店の人が丁寧に使い方教えてくれてねー。今度から電化製品はあそこで買おう!あ、駅前のとこね」



嬉しそうに話す雑渡だったが今の留三郎にはどうでもいい話で、問題なのは…



「んなことはどうでもいい…俺が聞きてぇのは…何で俺が縛られてるかって事だっ!!!」



そう、留三郎の腕は背中で一纏めに縛られていたのだ。
これでは身を起こす事は難しく、腹に雑渡が跨がった状態ではさらに困難を極める。



「何で縛られてるかって?そんなの…」



雑渡から今までの陽気さが失せ、口だけを吊り上げ身動き出来ない留三郎の耳に顔を近づけると…



「んあッ…!何すん…っ」



その穴の中に舌を突っ込んだ。
そして悲鳴を上げ抗議しようとする留三郎を遮り…



「お仕置きするからに決まってるじゃない」

「…はぁあ!?」



最上級の微笑みを讃えて答える雑渡。
しかし、いくら最上級の微笑みといっても如何せん人相の悪いおっさんの笑顔だ。
正直気色悪い。
その笑顔はまあ置いといて、徐にカメラを構え一枚カシャッと撮る。



「おお、今のカメラは凄いねぇ。こんな薄暗いのにこんなにキレイ」



写りの良さに感心する雑渡。
確かに手ブレも無く留三郎の姿が写っている。
が、それは留三郎にとってはどうでもいい事で、未だに雑渡の真意が掴めず睨みつけ…



「っ…お仕置きされる覚えはねぇぞっ!それにカメラとか…何の関係が…」



思った事を言ってみた。
一瞬キョトンとした雑渡が答える。



「あれ?この状況でわかんない??留三郎君ってそういうとこ疎いよねー」

「だからっ…盗撮はお前が悪いに決まってんだろ!!」

「うん、盗撮したのは悪かったよ?でもね、いくらなんでも写真燃やすってのはやり過ぎなんじゃない?悪いのは私なんだけどちょっとイラッとしてしまってね。本当に私の宝物だったから…」

「そ、それはっ…」



確かに最初は写真を燃やすのに少しためらいがあった。
しかし、あの時の怒りに任せて燃やしてしまったのだ。
それももとはと言えば雑渡のKYな行動のせいだったのだが、生来のお人よしである留三郎は気にしていた。
そこを知っていて刺激する雑渡に、留三郎の罪悪感はさらに高まる。
そこを見越した雑渡がにっこり微笑み、続ける。



「だからね、宝物を返してもらおうと思って」

「…?」

「お仕置きも兼ねて…シてる最中のかわいい留三郎君を撮らせてもらおうかと」

「…っ!!!!!!!ばっ…ふざけっ…」



思いもよらない発言にカッと顔を赤らめ身を捩って逃げようとする留三郎。
しかし腕は縛られ腹には雑渡が跨がっているこの状況で逃げられるわけもなく…



「あははー。その顔もかわいいねぇ」



楽しそうにシャッターを切る雑渡をさらに楽しませるだけだった。
暫くして雑渡の左手が留三郎のパジャマのボタンを外しにかかる。



「やっ…めろ!って…!」



いつもの悪ふざけだろうとたかをくくっていた留三郎だったが、ここへ来て漸く雑渡が本気なのだと悟り、赤らめた顔を青ざめさせて必死に体を動かす。
しかし抵抗虚しくパジャマのボタンは全て外され、胸をあらわにさせられる。
もちろんそれまでの間も雑渡はシャッターを切り続けた。



「かーわいいねぇ、留三郎君の乳首。まだ何にもしてないのに尖っちゃって…ふふ、好きなんだね、こういうの」

「…っな、わけねえっ!!」



こんな事が好きな訳はない。
が、雑渡に散々快感を教え込まれた体は、留三郎の意思とは反対にこれからの事を期待し反応してしまっていた。



「そう?じゃあなんでコッチもちょっと勃ってるのかな?」

「…!!ち、ちがっ…!!」



乳首同様、留三郎自身もまた反応を見せていた。



「ふーん。ならどうなってるか見てみようね。写真も撮りたいしv」

「やっ…!やめっ!や、だ…っ!!!」



見なくてもわかってるだろうに、しかし留三郎の揚げ足を取りさらに羞恥を煽る。
足をバタバタさせ抵抗する留三郎を余所に、雑渡はくるりと体の向きを変え留三郎に背を向ける体勢で跨がり直す。



「あははー足バタバタしちゃってー」

「ちょっ…ホントやめろって…!どけっ!!」



そんな様子ももちろんカメラに収め、次いで暴れる足を掴むとパジャマのズボンを脱がし出す。
尻より少し下ろした状態で一枚、片足だけ脱がした状態でも一枚。



「これは楽しい♪」



やめろ!変態!と罵声を浴びせられながらもこの様子…全く持ってその通りである。
しかも…



「好きな子を前にしたら男はいつだって変態なんだよ」



と、開き直る。
そしてズボンを全て脱がされ残るはパンツのみに。
パンツは体にフィットするボクサーパンツ。
心なしか中心が膨らんで見える。
やはり勃ってしまっているようだ。



「ふふふ、やっぱり勃ってるんじゃない。留三郎君のエッチー」

「く…っ!!!」



自分でもわかっているだけに反論ができない。
雑渡の切るシャッター音だけが鮮明に聞こえ、留三郎の羞恥をさらに高める。



「んじゃあ、そろそろコレも脱いじゃおっか?」



雑渡の手が留三郎のパンツにかけられる。



「やっ…やめ…っ!本当にっ…やだっ!!」



脱がせまいと必死に股を閉じる留三郎。
そんな留三郎を見て薄く笑う雑渡。



「やっぱりね。素直に足開いてくれるはずないと思って用意しといた甲斐があったよ」



そう言って何やら留三郎の左脇辺りのベッドをごそごそと探り取り出したのは…ロープ。
ただのロープではなく、先には拘束具の様なものが付いている。



「ま、さか…」

「そう、そのまさか♪」



ふざけんな!と憤慨する留三郎だったが、雑渡はそれを気にかけるでもなく、一旦カメラを置くと留三郎の左足…膝上膝下にロープの先のベルトを付け、膝を折り畳んだ状態で固定してしまった。
更にはロープの長さを調節して足を閉じられない様限界まで開かせた。
そしてそのままでは左に移動すれば足を閉じてしまうからと、足とは反対からロープを伸ばし背中の腕の拘束具にロープを通して身動き出来ないようにロープを張った。
ロープはベッドの足にくくりつけてあるらしく、どう動いてもびくともしない。



「…っ!取れよっくそっ…!」

「やぁ、いい眺めだねー」



留三郎の腹から下り、寝転がる留三郎の足元に真向かうように座る。
右手にはカメラを持ち、空いている左手で縛っていない留三郎の右足を掴み、大きく開かせる。



「も、やだっ…」



半泣きになってきた留三郎を無視して楽しそうにシャッターを切る雑渡。
ひとしきり撮ると…ついにその時がやってきた。










* * * * *

あれ…?
また続いた…orz
次で終わります…!


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