Novel(倉庫)

□無自覚の子羊
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「―…てっめぇら、人の話聞けよっ!!離せっつってんだ…んなっ!??ち、長次??何すんっ…やめっ!!!」



あろう事か長次が自分の袴を脱がそうとしていたのである。
いや実際、膝くらいまで一気に剥ぎ取られた。



「長次っっ!!!」

「…脱がさないと準備が出来ない。大人しくしていろ」

「やめろって…!!ちょ…そこはっっ!!!」



当然といえば当然だが長次は留三郎の褌も脱がそうと手をかけてきた。
一層暴れる留三郎であったが…



「―…ぐぁっ!?…い、たいっ!小平太っ!!!」

「長次に言われただろ?大人しくしてないと…わかるよな?」



瞬間、小平太に思い切り腕を捻りあげられる。
そして屈託のない笑顔で言われた言葉に背筋が凍る。
動きが止まり冷汗を浮かべる留三郎に小平太は…



「そうそう、大人しくしてたらすぐ気持ちよくしてやるからな」



そう言ってまた屈託のない笑顔を向けるのであった。




















「んッ、あっ…ゃあっ!ひっ、あッ…!!!」



今だ俯せで体の上に小平太が乗った状態のまま、留三郎は長次の手で後孔を解されていた。
どうやら準備とやらが始まったらしい。



「や、めっ長ッ次…!ぅん…、あッ…も、もうっ…!!…ゃ、あぁ…」



留三郎の後孔は長次の指を既に三本も飲み込んでいた。
長次の太くて長い指が留三郎の内側で動き回る。
グチュグチュという卑猥な水音が響き渡り、その音にすら感じてしまう留三郎。
指の腹で内壁を撫でていたかと思えば指の関節を曲げて内部を引っ掻かれる。
最奥のイイところを突かれ、押され、引っ掻かれ…女の様な高い声で引っ切り無しに喘ぐ事しか出来ない。
限界まで昂ぶらされるものの、あと少しという所で刺激を逸らされ、達する事の出来なかった熱が体を巡る。
そんな事を幾度となく繰り返される。



「ぅあッ!!んッ、あ……!?な、んで…」



焦らされ続けた留三郎がつい名残惜しそうに呟くと…



「はははっ。何だ、イキたかったのか留三郎?」

「散々嫌がったくせに…ハッ、随分乗り気じゃねぇか」

「っ!!う、るせぇっ…!!!」



からかう二人をキッと睨みつけるが、頬は紅潮し目も涙で潤んだ状態では何の迫力もない。
むしろ煽っている様にしか見えない。
ニヤニヤと笑う二人に噛み付く留三郎であったが…



「て…めぇ、ら!お、ぼえ…て……んやぁぁぁ!?」



突然の激しい快感に身を捩らせる。
長次が一際奥で指を回したのだ。
しかしその刺激でも達する事の出来なかった留三郎は切なく呼吸を繰り返すのであった。
長次はと言えば…



「…そろそろいいだろう」



そう言うと留三郎の後孔から指を引き抜いた。



「お疲れ長次。あはっ、いい感じにトロットロだね」

「うわぁ留三郎えっろい事になってるぞ、後ろ」

「やめ…!!み、見んなぁっ!!!」

「力も入んねぇみたいだし、さっさと縛っちまうか」

「!!?し…ばるって…」

「うん、僕達今から撮影だからね。その間留三郎一人でも楽しめる様にと思って」



羞恥に顔を赤くしていた留三郎であったが、文次郎と伊作の言葉に一気に血の気が引いた。



「じゃ、仰向けにしないとな。暴れるなよ?」



そう言い留三郎に跨がっていた小平太が背中から下りる。
暴れるなと言われてもそういう訳にはいかない留三郎。



「ふ…っざけんなよっっ!!!!!誰が黙って縛られるかっっ!!!」



渾身の力でその場からの脱出を試みるが…
小平太、長次、文次郎の三人が揃っていては敵うはずもない。
文次郎の胡座に座った形で子供をおしっこさせるような姿で足を開かせられ、腕は後ろ手で小平太にがっちりと拘束されたままだ。
暴れようにもさっきまで散々後孔を弄られ焦らされ続けていた留三郎は入る力も入らない。



「は、なせっ!!このっ!!!」

「離すわけないだろバカタレ」

「伊作っ、縄!縄と棒早く長次にっ」

「はいはいっ、長次これっ!」

「…」

「て、め…伊作このっ…!長次っ!やめっ…!………ん、ぅあ?はっ…く、んあぅぅッ…!!?」



ぎゃんぎゃんと騒いでいた留三郎に異変が起きる。
突然艶っぽい声をあげ出し体をくねらせる留三郎に、全員の動きが止まる。
暫く魅入っていた四人であったが、思い出したように伊作が口を開いた。



「…あ、やっと効いてきたみたいだねー薬」

「今さらかよ…」

「この薬は効き出すのに時間がかかるんだけど、効力と持続性は抜群だからっ」



そう言う伊作の言葉は正しいらしく、留三郎は襲い来る快感に堪えるのに必死で、頭上で成される会話に割り入る事が出来ない。
その隙に足を閉じられないようにと膝に棒を入れられ、いわゆるM字開脚状態で固定されてしまった。



「留三郎ばんざーい」



上着を脱がされ腕も頭上で一括りに縛られた。



「やッ…く、ぅっ!や、だっ……」



更に、建物の隅に打ち込まれた杭から縄を伸ばし、留三郎の縛った手足に巻き付けた。
その為留三郎は仰向けでM字開脚という何とも恥ずかしい格好で身動き出来なくなってしまった。



「――…!!」

「わぁ、全部見えて…かわいいよ留三郎…」

「丸見えだなー、やーらしい」

「見られて感じてんのか?淫乱」

「ち…がっ!」

「違わないだろ、んなにおっ勃てといて」

「っ!!!も…やだっ…」



言われて自分の状況を確認すれば、そこははち切れんばかりにそそり立っており、反論のしようが無くなった留三郎は半泣きで目を伏せる。



「そういや仙蔵はどうした?」

「ああ、仙蔵なら…」

「…あれの調整だ」

「仙蔵ーまだかー?」



四人に呼ばれ、暫く姿の見えなかった仙蔵が姿を現した。



「今終わった、完璧だ」



そう言って皆に近付いて来る仙蔵の手には所謂…張型が収まっていた。



「それっ…ま、さか…」



張型を目にした留三郎が引き攣った声で呟く。
すると仙蔵がさも楽しげに…



「喜べ留三郎。そのままでは退屈だろうから、いいものを入れといてやろう」



張型片手に見下ろしてきた。



「んなっ…!!それ、は……やっやめろっ!!!」



張型というだけでも嫌なのに、その大きさに驚き怯えて逃げようともがく留三郎。



「フッ…そう怯えるな。ちゃんと香油も用意してやった」

「そーいう問題じゃねー!!!!!」



見当違いな所を気遣ってくる仙蔵に思わず突っ込んだ留三郎であったが…



「ひッ……!!!」



香油をたっぷり塗られた張型を後孔に押し当てられ恐怖に声が上擦る。



「留三郎なら平気だって」

「抜けないように固定しといてやるからな!」

「…(コクリ)」

「まあ、腹括るんだな」

「…!や、ちょ…頼む、からっ…やめてくれ本当っ…!!」

「しっかり味わえよ?」

「やっ…うぁあああああああっ!!!!!!」



懇願虚しく張型は留三郎の後孔にズブズブと埋め込まれて行く。
散々慣らされ張型に香油も塗られていたので切れたり痛みは無いのだが、張型の大きさの為体内の圧迫感は凄まじいものだった。
更には飲まされた媚薬のせいでその圧迫感さえ快感に変わり、迫り来る快感から逃れようと浅く息を吐き身悶える。



「はぁッ…はっはっ……!」

「美味そうに咥えるなぁ。長次、取れないようにしてやってくれよ!」

「…ああ」

「やぁッ…だ!ぬ、抜い…てっ!!」



そう言ってる間に、長次は器用に張型を固定させてしまった。



「さすが長次、早業だねー」

「って、本当にもうそろそろ行かないとまずいぞ」

「…そうだな」

「じゃ留三郎、私達が帰って来るまでいい子にしてろよ?」

「んあッ!ちょっ…本気で、んッ…このま…ま、なの…か!?」



留三郎のその一言に、仙蔵が答えた。



「このままなわけが無いであろう…?」



仙蔵の手が留三郎の下半身に伸びる。
よかった…さすがに張型は取ってもらえる…と思った留三郎であったが、仙蔵は一向に縄を解く気配が無い。
それどころか、何やら張型を弄っているらしくその振動が留三郎の体を更に刺激する。



「く…ぁッ!やっ…仙蔵っ!な、に…してっ!!?」

「フフ…いい声で鳴いてくれよ?」

「あ?ひッ…ぃやぁあああああああああッッ!!!何っこ、れっ…!!???とっ止めてぇえええッ!!!!!」



信じ難い事に張型が動き出したのだ。
右回り、左回りと回転を繰り返す張型。



「あッ、もぅっ!いッ、ぁあああああッ!!!!!はぁっはぁっ…!!んッ!やっ、こ、れ…止めっ、んぅッ!!」



未だ経験した事の無い快感を与えてくるそれに、留三郎はあっけなく陥落した。
しかし張型の動きは止まらず、達したばかりの敏感な体に遠慮なく快感を与えてくる。
精を吐き出し一旦萎えた留三郎の陰茎であったが、休む間もなくまたゆるゆると立ち上がって行く。
羞恥と快感に頬を染め、泣き喘ぐ留三郎の姿を満足そうに眺めながら仙蔵が口を開く。



「兵太夫が作った絡繰りを仕込んだのだが、気に入った様で何よりだ」

「これで退屈せずに留守番できるなっ!」

「んあッ!やッ、待っ、て…!ひぁッ!ああッッ!!」

「っと、そうそう。忘れてた…」



最早ろくに話す事すら出来ない留三郎。
言葉にならない喘ぎ声は無視され…



「んんッ!や!?何すっ!??」

「この方が集中出来んだろ?」

「ひッ、あッ…!ゃああッ!!!」



文次郎によって目隠しされてしまった。
視界を遮られた事により体は更に敏感になり、つい大きな声が出てしまう。
そんな留三郎に…



「いいのか?そんな大きな声出して…。誰かに聞かれたら…見つかっちゃうかもしれないぞ?」



小平太がそっと耳打ちした。
その言葉にも体を震わせる留三郎であったが、言われた事を想像してしまい歯を食いしばって声を抑えた。
その姿に小平太は…



「いい子…」

「ッッ!!!」



そう囁いて留三郎の耳元に口付けた。
それに激しく体を強張らせて堪える留三郎。



「絶景だな…」

「本当…このまま襲っちゃいたいよ…!」

「…後でだ。遅れる」

「小平太、置いてくぞ!」

「今行くー!!」



五人が次々に倉庫を後にする気配を感じる留三郎。



「やッ、待っ…て!頼、む、からぁッ!!」



呂律の回らなくなった舌で懇願するも…



バタン…―



無常にも扉は閉められ、あられもない姿の留三郎は一人取り残されてしまった。





そして話は冒頭に戻る―――










続く

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