Novel(倉庫)

□動く物に反応するのは猫の習性
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※高校三年生

























「ンッ…!もんっ…じ、ろっ…ぁああッ!!!」

「留三郎…っ!」



一際奥を突かれ大きくのけ反り、文次郎の首に回した腕により一層の力を込めて果てた留三郎。
文次郎もまた、その際の締め付けにより絶頂を迎え、留三郎の中に熱い白濁を注ぎ込んだ。
はぁはぁと荒い呼吸を繰り返しながらも視線が合わさればどちらともなく唇を求め、互いに激しく求め合った。















事の始まりはその日の昼ごろ。
教室で次の授業の準備をしていた留三郎の携帯に一通のメールが届く。
贈り主は文次郎。
大して教室が離れているわけでもないのだから直接言いに来ればいいのに…などと思いながらもメールを開く。
そこに書かれていたのは…

『今日親がいないんだが、泊まりに来ないか?』

文次郎らしい率直な内容だった。



付き合い出して約半年。
まあ、やる事はあらかたやっていたがどちらの家でも親が帰って来るまでに…とか、ホテルもそうそう行けるわけでもない…ので、時間と人の目を気にせず二人でいられるなんて事は夢のような出来事であった。
返事はもちろん…

『行く』

嬉しくて興奮してしまい、焦ってそれだけ打って送信し、閉じた携帯を握りしめた。



「留三郎ー、先行くよー?」

「あっ!わりぃ、今行くっ…!」



伊作の声にはっとして返事する。
若干顔が赤い留三郎、少し離れた教室で同じように顔を赤くした文次郎がいたのだが…



「気色悪い」



とドSなクラスメイトに毒づかれていた。















そんなこんなで放課後すぐに文次郎の家に向かった二人。
甘い時間を堪能するかと思いきや、そこは若い二人。
どちらともなく求め合い…冒頭に至るわけである。



「おい、シャツ着たままだったからグシャグシャになっちまったじゃねぇか…」



事の後、シャワーを浴びようとした留三郎がそう呟く。
風呂から出たら何を着たらいいんだと言いたげだ。



「あー…洗濯しといてやるから、とりあえず…これ着とけ」



そう言って文次郎は自分の服を適当に見繕って渡す。
おう、と服を受け取り風呂場へ行った留三郎。
ベッドやら何やらの後片付けを済ませた文次郎、留三郎と自分のグシャグシャになった服を持ち洗濯機のある風呂場へ向かう。

風呂場では、ちょうどシャワーを浴びて出てきた留三郎が文次郎のシャツを羽織り、ズボンを履くところであった。

(あいつ…見た目以上に肩幅あるな…ズボンも結構ブカブカ…)

ズボンのボタンを留め、顔を上げたちょうどその時…



「ん?もう出たのか」

「おう、お前も入るだろ…」



目が合って、留三郎がそう言い終わろうとしたその瞬間…

ストンッ!

留三郎のズボンが足首までずり落ちた。
固まる二人。
暫しの沈黙。
俯く留三郎。
なんて声をかけたらいいかわからない文次郎。

そこまで体格差があると思っていなかった留三郎。
確かに文次郎は長次や小平太とまではいかなくともがっちりとした男らしい体型だ。
だが自分だって鍛えていないわけじゃない。
それなりに筋肉も付いているという自信があっただけにショックで…。



「お、おい…」



文次郎が気を使って声をかけようとしたのだが…



「………デブ」



悔し紛れに言ってしまった。
途端に喧嘩スイッチの入った文次郎。



「デブ…っ!?言うに事欠いてデブたぁなんだっ!!!」

「うっせーデブッ!!」

「てめーがもやしなだけだろーがっ!ヒョーロク玉!!!」

「誰がもやしだ!!ちゃんと筋肉あるわっ!!!」



売り言葉に買い言葉。
罵り合いの最中、留三郎が筋肉を見せようとシャツの胸元をガバッと広げた。
文次郎の動きがはたと止まる。
風呂上がり、濡れた髪、上気した肌、はだけた胸元、シャツで隠れているが何も履いてない下半身…。



「てめぇ…誘ってんのか…」

「は?何言って…んんッ!??」



言い終わらぬうちに唇を奪われた留三郎。
舌の侵入を許してしまい翻弄される口内。
今着たばかりのシャツを脱がされ胸の飾りを弄くられる。



「や…ッ!なっ…に、盛って…ぁアッ!!!」

「てめぇが悪い…」



いつのまにか留三郎の背後に回りバックの体制を取る文次郎。
咬み付いてくる留三郎の耳に舌を入れ、耳元で囁く。



「ふざけっ…!って、…おいっ!そ、そのまま入れる気じゃあ…」

「さっきので慣れてんだろ。力抜けよ」

「やっ、やめっっ…!!ヒッ…や、ぁあああッ!!!!!」



手を前に出し逃げようとしたが、腰を掴まれ一気に根元まで入れられた。



「くっ…うぅっ!」



急な衝撃に涙を溢れさせくぐもった声を漏らす留三郎。
そんな留三郎を余所に…



「動くぞ…」



そう一言言って腰を動かし出した文次郎。



「やっ、待っ…てっ…あぁッ!!あッ!」



留三郎の制止の声はシカトされ、始めから激しく突かれる。
パンパンと肉と肉がぶつかる音がして、抵抗を諦めた留三郎が引っ切りなしに甲高い声を上げる。
その様子を後ろから眺めていた文次郎。
ふと先程のズボンずり落ちを思い出し留三郎の体に目を向ける。

筋肉が無い事は無いが元より肉の付きにくい体質なのだろう、腕も首も胸板も…自分とはまるで違う細身の体。
特に腰は折れそうな程で、そこらの女より細いのではと思えるほどで…

(細っせー腰…)

と改めて実感すれば意図せず熱が高まり…



「…んやぁッ!?な、んででかくしてっ…!??」

「だから…てめぇが悪い…」

「何で、だっ…!!?ヒァッ!んああッ、アッ!!!もっ、じろっ!!あンッ!やぁッ、あッ、アアーーッ!!!」



一晩中留三郎を鳴かせる事になったとか。










終わり





* * * * *

次の日、動けない留三郎は超ご立腹で文次郎に我が儘言いまくり。
さすがにまずったと思った文次郎は文句言いながら全部聞いてあげる。
そしてちょっと機嫌よくなった留三郎と仲良くにゃんにゃんして最初に戻ればいいよ。

ヒョーロク玉て…死語やん自分…(^q^)


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