大切なもの

□001-アルティ王国
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「王子!どこですかっ!?」


1人の男が王子を捜している。
彼は教育係のニクストだ。


「あんな長い説教なんて聞けるか」


王子、ライティスは机の陰に隠れていた。ニクストの自分を呼ぶ声が段々小さくなりやがてその声は消えた


「さぼり王子見っけ」


突然の後ろからの声にライティスは驚き振り向いた

「なんだ・・・びっくりさせんなよシャル」

自分の妹でこの国の姫であるシャルティスがいた。

シャルはニカッと笑う。

「兄さんが悪いんだよ。ニクストさんすごい捜してたよ?」

「げ。まだ捜してんだあの人」
ライティスははーとため息をつき中庭の方へ歩いた。
「・・・。なあシャル」

「?何?」

シャルは自分の前にいるライティスを見る。

「このまま見逃してくれ!」
ライティスは言うと後ろを見て走り去ろうとしたとき何かに自分がぶつかったとわかった。

「いて!・・・!!」

ライティスは自分がなにぶつかったかを理解すると顔を真っ青にさせた。

「「げ」」

何故か2人の声がハモる。

「見つけましたよ、王子に姫。」

そこにいたのは、あのニクスト

「え。何?シャル。お前も逃亡中だったの?」

「う・・・ん」

シャルは下を向いていた

「さぁ!行きますよ!」

ニクストが言うと、顔が真っ青な2人を連れて廊下を歩いていった。
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