猫被り王子様!?

□俺がコーチ!?
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榊に案内され、食堂に集まる。

各校ごとに分かれて、食堂にある席に着く。

榊「……1つ、聞きたい事がある。翼!!何でお前はそんな格好をしてるんだ?」

うわ〜
いきなりそこかよ?

竜崎「私も気になるのぉ」

え、スミレちゃんも?

『…ハァ…昔から僕の事を知っているなら、こんな格好をしている理由も分かると思うんですが、ねぇ?』

うん、分かるだろ。
昔っから、女嫌いだったから、俺。
変装に、演技も上手い方だと思うし…。

榊「…あぁ、なるほど」

分かってくれたか。

竜崎「変わってない様じゃな」

そりゃあ、

『当たり前じゃ無いですか。』


跡部「…あ、あの〜監督?ミーティングでは?」

榊「あ、あぁ、そうだったな。」

俺も忘れてたわ。
皆、目が点だし。

切原「あの、桜井先輩と榊監督って、どういう関係なんスか?」

え?どういう関係って、

榊「甥だ。」

『叔父、ですが?』

ほぼ同時に、榊と俺は言葉を発した。

「「「えぇえぇえぇッ!!!」」」

え、そんなに驚く?
って言うかさ、

『ミーティングは、いいんですか?』

榊「あ、」

しっかりしようぜ。

榊「ゴホン…これから、合宿の詳細を説明する」

とまぁ、こんな具合でミーティングは進められた。

榊「練習についてだが、…翼」

『なんですか?』

榊「コーチ出来るか?」

はぁ?

いやいやいや、

何言っちゃってんのこの人。

『無理ではないですが、嫌です』

こんな姿でやれと!?

無理でしょ。

ね、皆さんも思いません?

髪の毛ボッサボサで眼鏡かけた根暗野郎がテニスって…。

絵的におかしいですよねッ!!

………ハッ!!

今気づいたけど、みんな太郎が俺にコーチを願い出たのに驚いてる。

だよなぁ。

こんな“ガリ勉野郎です”みたいな奴がここに居ること事態おかしいしな。

榊「……どうしてもか?」

『どうしてもです』

めんどいし、俺が嫌だもん!

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