猫被り王子様!?
□はい?
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立海に転校してきて1週間。
学校生活にも慣れてきた。
部活は、まだ決まってないが…。
真田や柳の部活仲間とは、結構親しくなった。
皆可愛い奴だ。
ある日の休日、ゆっくり寝れる、と昼まで寝る予定だった俺は、
─ピンポーン
と、いうインターホンの音で起こされた。
『…ぅ…』
─ピンポーン ピンポン ピンポン
『…ぅ…さ…ぃ』
─ピンポン ピンポン ピンポン
『…今、…何時だよ』
─AM4:00
『はぁ?誰だよ?』
俺は服を着て、カツラを被り、眼鏡を掛け、玄関に向かった。
『はぃ。どちら様で』
そこに居たのは、
真田「おはよう、桜井」
『真田君…に、レギュラーの皆さん…』
立海男子テニス部レギュラーだった。
『…おはようございます。何の用で?』
俺のお気に入りの奴等に、朝っぱらから会えるのは嬉しいが、
正直今は、眠い気持ちが勝っていた。
柳「起こしてしまった様だな、すまない」
『あ、いえ。構いませんが…。』
ウソだけど。
切原「実はッスねぇ、俺等今日から合宿なんスよ。」
『はぁ、それで?』
合宿と俺に関係性は全く無いと思うが…。
丸井「氷帝学園からの要求で桜井を連れて来て欲しいみたいなんだよぃ。」
『氷帝、学園?』
何処だよ。
ッつーか、立海だけの合宿じゃねーのかよ?
仁王「今回の合宿は、氷帝、青学、立海の3校合同合宿なんじゃよ。」
『…そうなんですか。それで、何故僕を?』
氷帝学園の関係も分かった。
…で、何で俺?
柳生「氷帝の監督さんの要求らしいんですが…、その監督の名前は、榊 太郎って言うんですよ。」
…え?
『あ、あの、監督さんの名前をもう一度、お願いします。』
柳生「榊 太郎です」
…ウソだろ?
太郎が居る学校?
いや、でも待て。
同姓同名っていう可能性も…。
いや、今頃、榊 太郎だなんて名前、アイツしか居ねぇだろうけど…。
『そ、その人の特徴は?』
ジャ「特徴…ポマード臭が強くて、いつもスカーフ巻いてて、胸には薔薇、か?」
柳「あぁ、ジャッカルが言っている事は正しい。」
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