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□大人の余裕
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「たっだいまあ〜忍ちん〜いる?」
久々に会える。
そう想い、待っていた恋人の帰り。
ただ、
いつもと違うのはそいつが泥酔していたこと。
「おかえり。」
いつもの煙草の匂いではなく
安っぽい酒の匂いを漂わせて帰って来た宮城。
「あれえ〜?忍ちん怒ってるぅ〜?オジサン飲んじゃったさあ〜」
呂律が怪しいく酒臭い侭俺に抱き着く宮城。
「ウザイ…つか酒臭えよオッサン!!」
「何だあ〜可愛くねえなあ〜」
「なっ!悪かったな…可愛くなくてよ」
何なんだよ畜生…
俺は、
宮城の帰りをずっと待っていたのに…
何で…
なんか考えれば考える程腹立ってきた。
「…んだよっ、宮城の馬鹿野郎!」
俺は勢い余って宮城の寝室に駆け込んだ。
「忍…?」