novel2

□独り善がり
1ページ/1ページ



「以前、独りにするなと仰有っていましたよね」

「突然どうしたんだ?」

「独りにしたのは私ですか?」

「そうだよ」

「貴方が殺したのに、ですか?」

「非道いな。お前が勝手に死んだんじゃないか」

「…そういう見方もありますね、」

「理解できた?」

「納得はしていませんが、一応」

「そう。聡明な恋人でよかったよ」

「ありがとうございます」

「で、竜崎はどう思う?」

「人間とは実に独り善がりな生き物です、」



結局交差することはなく
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ