novel2

□水玉?それともレース?
1ページ/1ページ



水玉?それともレース?



「月君はどちらがお好きです?」

いきなり何かと思えば、
振り向くと目に入ったブツに頭痛がした。


「言ってる意味が分かんないんだけど」

「ですから、どちらにします?」

いやいや、さっきはどっちが好みか聞いてたよね?
着けるのソレ?
僕が着けるのソレ?

「竜崎、僕は男だ」

「知ってますよ。女の子にはあんな可愛い息子さんは生えてませんから」

「真顔で言うな変態が」

「で。どちらを使いますか?」

やっぱり僕が着けるのか…

「竜崎は……どっちがいいの?」

「そうですね…私ならレースですかね。やっぱり月君は白いですから黒の水玉も映えるとは思うのですが、
ここは敢えての白いレースで清らかさを際立たせるべきかと。淫乱な躯とのギャップがいいですよね」

「あ、そ」

聞くんじゃなかった。

「どうかしました?」

「いや、別に。ところで、それは誰が着けるの?」

「愚問ですね…貴方以外の誰がいるんですか?」

「ですよね」

やっぱりか…!
一度言い出したら融通利かないしなあ、、

腹を括るか。

「着けてもいいけど、あっち向いてろよ…。良いって言うまで見るなよ?」

「何なら私が着けて差し上げましょうか?」

「着けないぞ?」

「すみません大人しく待ってます」


何で僕が…。
竜崎が変態なばっかりに…。

いや、
何だかんだで聞いてる僕ももう駄目かな…


「ほら、いいよ」

「月君…!素晴らしいです!思った通り似合いです!」

「嬉しくないよ馬鹿」



猫背の青年と
レースのリボンを着けた少年と
一つ余った水玉リボン
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ