novel2

□魅惑の薬
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皆さんおはこんばんちは
宇宙一可愛いヒロさんの夫
野分です



「のーわきっ」

「先輩?」

「これやるよ」

にやりと人の悪い笑みを浮かべるのは
俺の病院の津森先輩。

医者としては尊敬できるのですが

俺の可愛いヒロさんをからかう注意人物です。


「何ですか、コレ」

俺がコレと指したのは
卑猥なピンク色をした


………ゼリー?



「ん―、所謂ガラナゼリー?」



ガラナ……
媚薬!?

「え…本物、なんですか?」

「ばっか!お前、俺は医者だぞ?効果なら保証付きだ」

「え、でも…何で俺なんかに」

「ほら、この前悪いことしたし…」

「悪い?……嗚呼、」

引越しとか
色々掻き交ぜられたあれですね。

あの時は少し殺意が沸きましたがね。

ふふふ



「そうでしたか。では…有り難く頂きます」

「おう!感想は聞かせろよ?」

「はい、分かってますよ」

勿論聞かせませんよ。

先輩には悪いですが

ヒロさんの可愛さは
俺だけが知ってればいいんです。



しかし…
万一副作用なんかがあったりしたら

俺のヒロさんが…

まあ帰ってから考えよう、、、





****

「ただいまです」

「おう、おかえり」

いつものようにリビングで本と一緒に出迎えてくれた。

久しぶりのヒロさんだ……

早番で良かった。

心からそう思った。

「コートかけてきますね。ご飯、食べました?」

「嗚呼先食ったわ。悪ぃな。あれ?それもしかしてゼリーか?」

「あ、……はい。一応」

「甘いもん食いたかったんだよなあ!なあ、貰ってもいいか?」

「………え」

「何味かな、」

「あ、ちょっと…」

「何だよ?」

「あ…いえ、どうぞ……」

いいのかな…
まあ、ある意味好都合か、、、



「じゃあ有り難く…いただきます。」


細く白い指先がゼリーのセロファンを剥がしていく。



ああっ!
そんな仕草さえ可愛いですヒロさんっ!


って、
違う違う!!


「ん…お、美味いなコレ」

「それは良かったです」


媚薬…
ヒロさんは元から感度が良いからな…



どんな風になっちゃうんだろう、、、


あ、
想像してたら俺の息子が…!




「野分も一口食うか?」

そう言ってスプーン持ち、首を傾げるヒロさん…

なんて可愛いんだ!!!


「そうですね…じゃあちょっとだけ味見を」


ヒロさん
の隣に移動し、

そして口付けた。


「ん…!」

口内に舌をいれ、
唾液と混ざった甘いゼリーを掬う。

「ん、ふぁ…っ」

最初は驚いて
俺の服を掴んだヒロさんも、
力が抜けたのか

すっかり俺に寄り掛かっている。


可愛過ぎますよ…!
 

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