捧物

□復習しましょう!続き
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――結局碓氷の部屋に来てしまい、今はソファに座って碓氷がお茶を淹れるのを待っている。

この部屋に来ると必ず淹れてくれるお茶は私のお気に入りだ。香りがよくて何より美味しくて…多少のことは許してやってもいいかな、という気になる。
だから今日も、まんまと碓氷に乗せられてしまったという不機嫌さを、お茶に免じて治してやろうと考えていた。

やがて碓氷が2つのカップを持ってソファに近づいてくる。
そのうちの1つを受け取り両手で包む。
歩いてきた道すがら、ずっと手を繋いでいたが今の時期はやっぱり冷えてしまう。
少し冷たかった手にじんわりと温かさが伝わり、思わずほぅ…と溜め息が零れた。そんな私に、隣に座った碓氷は柔らかい視線を向けていた。

カップの中身を半分程飲み終えた頃、身体も温まってきたのを見計らって碓氷がカップを取り上げた。

「さぁ…ミサちゃん。復習の続きをしようか」

ニヤリと口角を上げてネクタイを弛める碓氷を睨み付けた。
顔が熱をもっているのが自分でも判る。今、絶対に真っ赤になっているだろう。
その証拠に碓氷の笑みはますます深まり、実に楽しそうに顔を近付けてきた。

「『誘惑』した責任…とってねv」

「だから誘惑なんてしてなっ…」

反論の途中で唇を塞がれ、与えられるキスの甘さと熱さに憤りが溶かされる。
口惜しいので、一旦唇が離れ再び口付けられる前に、はだけた碓氷の首許に口を寄せた。

放課後の復習で付けた印にもう一度吸い付く。
濃さを増した跡にそっと触れ、ちらりと上目遣いで碓氷の顔を窺い見た私の視線は、意地悪く熱を帯びた相手の視線と絡まった。

どちらともなく近づき、深く口付けながらソファに身体を横たえる。

2度目の復習が始まる――


end.(2010.01.14)

 ◇ ◇ ◇

さらにこの続きを鴻月しゃまが書かれていらっしゃいますっ(≧∀≦)ノシ
鷹羽の部分はなくていいよネ☆(≡ω≡)

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