小説
□織姫と彦星
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―宇宙にデカい船浮かべて、星ごとすくいあげる漁をするんじゃ―
坂本はこんな台詞を吐いて俺の前から姿を消した
あれから何年たっただろう
部屋の窓からぼんやりと夜空を見上げ、あの中のどこかにアイツはいるのか…などと取り留めもなく物思いに耽ることが、俺の日課となっていた
「晋助様っー!どこにいるっスか!夕飯出来ましたよー!!」
また子が叫んでる
「あぁ、今行く」
返事はしたものの、何故かなかなか起き上がる気にはなれなかった
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