sweet☆story

□可愛い罠
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僕は体を念入りに隅々まで洗い身支度をする

髪もぼさぼさにならないようにしっかり乾かして手ぐしで整える

最後に僕のお気に入りの香水。
ローパーケンゾー・プールオムをひと吹きする
これはヒョンが凄く気に入ってくれてて爽やかな香りが僕にぴったりだって言ってくれた
んだよね・・・


そしていつもより襟ぐりの大きく開いたロンTを着て鏡を見る。

こんな僕でも少しはセクシーに見えるかな?

ねぇ・・・ヒョン。



意を決して部屋へ戻るが・・・





「ぐぅ〜〜」



「うそっ・・なんで寝てるの?」

おいっ!コラっ!ちょっと待て。
通常の倍・・いや、結局全部入れたのになんでこの男は寝てるんだ?


効かない訳がない!


どうして?


この先どしてやろうかと思考錯誤してたらいきなり



ームクっー


「えっ・ユノヒョン?」

急に寝ていたユノヒョンが起き上った


よしっ!ついにキタかっ!



「トイレ・・・」




ーガクっー


トイレですか・・・


そしてトイレから戻り僕にはわき目も振れず布団に入るヒョン


はぁ〜・・ダメだ・・失敗か・・・



けれどヒョンは布団に入いながら何やら本を読みだした


よしっ!やっぱり眠れないのか?
ここは頑張り処。

チャミナ、ファイティ〜ンっ!



「ふぅ〜、もう秋なのになんだか暑いですねぇ〜」

そう言いながら僕はワザと襟ぐりの大きく開いた胸元のTシャツをパタパタと仰ぐ


そしてユノヒョンを横目で見るけど・・・
反応なしっ。



くそっ!次!


Tシャツの襟ぐりから肩を覗かせるようにずらしユノヒョンのベッドへ腰かける

そして本を読んでいるユノヒョンの手にそっと触れ思いきり甘い声で囁く。


「なに・・読んでるの?・・」


「えっ、いや・・別にっ」

慌てて本を閉じようとする不審なユノヒョン



「ん?・・・女性を上手に口説く方法〜?・
・・はぁ〜?こんな本、今のあなたに必要なんですかぁ〜? あぁん?」



「いや、・・あの・・俺ちょっとトイレっ」



「こらっ!ユノヒョン!!」

くそ〜っ。ユノヒョンの奴!何考えてるんだっ。
女性の口説き方って・・・



やっぱり男の僕じゃあなたを満足させられないんですね
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