Main☆Story
□トイレットペーパー
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『ヒョン、キモイって言ったくらいでそんなに落ち込まないで下さい!』
もう少しそっちへ寄ってと言いながらチャンミンが俺の隣に潜り込んでくる。
所詮はせまいベッド。
否応なしに体と体が密着する
「チャンミ〜ン いい匂いがする〜♪」
『シャワー浴びましたからね』
「そうだけど、チャンミンの匂いがするっ」
『頬染めながら言うのやめてもらえます?キモイから』
「お前ヒョンに向かってキモイキモイって連呼するなっ」
『キモイからキモイんです!
まったく・・ステージの上とは大違いだ』
「おっ!ステージの上ではカッコイイと思ってくれてんの?」
嬉しくて飛び跳ねながらチャンミンの方を向く。
『暴れるな!それに顔近い!』
「はいっ。すみません・・でもカッコイイって♪』
『ステージのヒョンはカッコイイですよ。野生的な目をしてヒョウの様にしなやかなダンスで本当にゾクッとするほどセクシーですよ』
「チャンミ〜ンっ 嬉しい〜よ〜(泣)」
『まっ!ステージ降りたらただのキモ男ですけどね』
「うわ〜ん(泣)」
『ちょと暴れないでくださいっ!』
「だってチャンミンが〜(泣)」
『もう!ちょとヒョンてば!暴れるなっ!(怒)』
「『うわっっ』」
俺が暴れたせいでチャンミンに覆いかぶさる形になってしまった。
チャンミンの顔・・近い
これはヤバい・・いや、美味しいシチュエーション。
何?って感じで首を傾げるチャンミン。
可愛いいなぁ
あぁ、どうしてこんなに綺麗な目をしてるのかなぁ・・
−チャンミンの瞳に吸い込まれる−
チュッ
『何・・してるの?』
「いや・・ちょと」
『何で・・キス・するの?』
「んっ・・・したかったから・・・おやすみっ」
急に照れ臭くなってチャンミンに背を向け布団をかぶった。
『したかったじゃないでしょ・・・説明してよ、こっち向け!』
「したかったから、したんだよっ!」
『じゃあ、あなたはしたかったら誰とでもするんですかぁ?
どうせ・・ジェジュンヒョンにもするんでしょっ?!』
「何でそこでジェジュンがでてくるんだよ」
『べ、別に言葉のあやですよ』
「しない・・」
『えっ?』
「チャンミンにしかしない」
『・・どうして?・』
「どうしても!!」
『そんなガキみたいな事言って!』
「うるさいっ・・うるさい!うるさい!チャンミン!」
『うるさい〜?・・人のベッドに潜り込んで僕に何事だぁ?あっ〜?』
ドンッ
「痛って〜・・ヒョンを・ヒョンを蹴ったな!」
チャンミンの左キックで見事にベッドから転げ落ちた。
『出てけ〜!バカユノ〜!!』
「いや、チャンミンごめっ、俺が悪かったから、ね?」
『ヒョンが出てかなきゃ僕が出てくっ(怒)』
「チャ、チャンミ〜ンどこ行くの〜(泣)」
バタンッ−
ガラガラガラガラガラ−−
「ユノヒョ〜ン、チャンミンがトイレから出てこないよ〜(泣)」
泣きながらジュンスが部屋に入ってきた。
(ヤバいっ!またか)
「何怒らせたんだよ。ヒョン」
「ユチョン・・俺だってわからないよ」
「キスしたんだよ、ユノ。チャンミンに」
「ジェ、ジェジュン?お前起きてたのっ?」
「見ちゃたもんね〜〜(笑)」
「ヒョン〜!?・・このタラシが!マンネにまで手ぇ〜出しやがって!責任とってよね(怒)」
「俺、タラシじゃないよ(泣)」
「ユノヒョンのせいで当分トイレ使えないからね!どうしてくれんの〜?うわ〜んっ ユチョン〜(泣)」
「よしよし、ジュンス泣くな。俺の可愛いいジュンスまで泣かしやがって・・・エロユノ!」
「お前に言われたかないよ。ユチョン・・」
その頃 トイレの中・・
ガラガラガラガラガラ−
あのバカヒョンめ〜
人の気もしらないで!
ジェジュンヒョンとイチャイチャするわ
揚句にしゃあしゃあと僕の大切な唇を!
ガラガラガラガラガラ−
怒りにまかせてトイレットペーパーをガラガラと撒き散らしていく。
そう、これが僕の怒り解消法。
したかったからキスしたってぇ〜?
だったらその辺の犬とでもやりやがれ!
どんだけあのキスで僕がドキドキしたか・・・
全然わかってない!
ホント天然にもほどがあるっ!!
どうしてくれんだよ!
僕のこの気持ち。
『うがっ〜〜!!』
「ひえ〜っ 今日は雄叫びつきだよ〜 ユノヒョン(泣)」
「ヒョン!ジュンスにも謝ってよね! よしよしジュンスヤ〜」
「何で俺だけ?(泣)」
この日チャンミンの犠牲になったトイレットペーパーくん達3ロール。
ユノのせいで貴重な資源が無駄になりました。
ユノとチャンミンが互いの気持ちに気付くのはまだまだ先の話しになりそうです。
「あっは〜♪面白い〜♪」
ただこの人だけは全てお見通しのようです。
2010/2/18
-RIRIKA-
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