戦国戦隊バサレンジャー
第1話その1 戦隊結成しました。


ある日、武田信玄は思った。

「そうだ、地球の平和を守るため、ヒーローを集めよう!」

思い立ったら即、メンバーが集められた。
ほとんど拉致に等しい感じで。

「てめぇ、おっさん!いきなり何しやがる!」
「甲斐の虎!お前、何を考えている!」

伊達政宗とかすがは暴れたが、長曾我部元親が作った捕獲絡繰りはビクともしなかった。

「何を言う、政宗殿!お館様は地球の平和を守るため我らを集めたのでござる!それを嫌がとは…!」
「地球とか規模でけぇし!」

幸村の言葉に目玉が飛び出てしまいそうなくらい吃驚な政宗は、本気で嫌だったらしく捕獲絡繰りから必死に抜け出そうとうねった。

「わ…私は謙信様のためなら戦うが、それ以外は断る!」

かすがもうねったが、目の前に現れた謙信の姿に硬直した。

「け…謙信様…!申し訳ありません、これは…!」

かすがは慌てて謙信に理由を話そうとしたが、謙信はやんわりと微笑んで口を開いた。

「よいのですよ、かすが。すべてはびしゃもんてんのおみちびき」
「は、はい!謙信様…!」
「何この会話!」

政宗はすかさず突っ込んだ。



座興ですよ、全て、ね。



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