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□止まらぬ想い
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同じアイドル同士とは言え
桐谷翔と仲が良い姿…
        妬ける…




正直…めっちゃ 妬ける…





今まで 女の子に

こんな感情を
抱(いだ)いた ことなんて
ない…






来る者は拒まず…
    去る者は追わず
Welcomeしとった…






なのに…



ヒロインちゃんだけは…



違う…






誰にも 渡しとう…ない。





甘く疼く胸を抱え


俺はヒロインちゃんの
楽屋を訪れた。







「ヒロインちゃんに

 付きおうとる男が
    いてようとも…

 好いてはる男が
     いてはっても


   かまわへんのや…



 そんなの関係ない。


 絶対に 俺の事…

 好きって
    言わしたるねん」




我慢出来ずに

一気に言葉が
     零れ落ちた…


(あかん…俺…いきなり
  何 言うてんやろ…俺)





ヒロインちゃんは

両目を見開き
   固まって…いた。




(はぁ── いきなりや
   しゃ〜ないよな )


今日は スマ−トに退こう



「ごめんなぁ
    ヒロインちゃん

    俺は本気やで


それだけは
  覚えといてぇ〜なっ。」


爽やかにウィンクを残し…
去った・・・・・はずやった。






だけど…



俺は…




何故か…



動けずにいた。











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