執事

□禁断の輪舞
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私は御堂さんに 愛を告白した。







御堂さんは 頬を赤く染め

「お嬢様… 大変嬉しいです。」


私に囁き…抱きしめてくれた。









でも… それだけ。








相変わらず 言葉使いは敬語だし




呼び方も…
    ヒロイン お嬢様…




けして
 乱さない。








じゃ…

柔らかな拒否で 振られたのか…



かと思えば…








御堂さんは
 私に 愛を囁き…




ベッドの上で

私を
淫らに 乱していく…








『ぁっ……
   み…どう… さぁんっ

 ぁんっ…ゃっ…だめっ…んっ』





何度も いく夜も

御堂さんと 肌を合わせても






彼は 本当の意味で
     私を抱かない…。






どんなに 泣いて懇願しても

彼は

私を 私だけを

昇りつめさせ… 果てさせる。








私は

いつも

何度も果てを迎えさせられ…




彼の

私をいとおしむ様な…切ない瞳を
 見つめながら… 気を失う…











私から キスを求めれば…

重なる………
       唇……。




でも…
  絶対に…



御堂さんからは

舌を入れない
    動かない…


絡まない… 冷たい反応…







なのに…


私の躯を
這い回る指は 舌だけは…

熱い…




熱くうねり… 私をのみ込む…










********************





「御堂…
  これで 構わないのか…?」





御堂
「柊さんが

一番 身に染みて分かって
  いらっしゃるでしょう? 」





御堂
「お嬢様が 西園寺家から
       籍を抜かれる…
もしくは… 旦那様と奥様が
離婚されたとして…


障害が無くなり…
   結婚したとしても……



…今度は 使用人の妻が


主人に 馴れ馴れしく接しては…
   駄目なんです………




そのようなご兄弟との絆を裂く
残酷な事は……できません…」





御堂
「お嬢様は… いずれ

 相応しい方と結ばれ…
 ここを
 去らなければ…なりません。


 お嬢様を 愛するが故
  分かっていても
    拒めなかったのは…


 私の…… 罪…


 責めは 私だけが
  受けなければ…なりません。




 お嬢様は けして

  穢れてはいけないのです。」







*********************












今日も私は
   御堂さんに


服を一枚
 また一枚と
    剥ぎ取られ…




御堂さんに

淫らに染めあげられていく…躯





だけど
 私に 余韻だけを残し…




何も…
 刻みつけては いかない貴方…





貴方の腕の中


今日も
 輪舞を くるくる踊る…




いつか
 パーティーが終わる



その時…
   まで……
















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