双子

□沈黙は金 雄弁は銀
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雅弥くんが
私の部屋の戸口で


怒ってる…





雅季くんと
二人きりで宿題をしたのが
気に入らないみたい…






雅弥くんは

結構
やきもち妬きなんだけど…



言いたい事 言ったら

アッサリして
  後を引かない。






なんだけど…

雅季くんだけは別
なんだよねぇ〜 はぁ〜





お互いの個性が 羨ましく
眩しくて


私の心が 動かないか
不安みたい…



…厄介よねぇ〜 ハァ−



雅季くんは
確かに素敵だけど




私が好きなのは
   雅弥くんだけ!!




何故
そこが分からないの?

信じられないの?





もぅ〜 頭に来た!!!!!!!



いくら口で
言っても分からないなら…



実力行使じゃぁ゛〜!!!




私は
雅弥くんのネクタイを
引っ張り 部屋に引き入れ



唇を奪い…

挑発的なキスをした…





雅弥くんは
真っ赤になって

「お前…」と
呟いていたけれども

(ふふん♪ 参ったかぁ〜♪
  ザマァミロ♪)






髪を片手でかきあげ

くしゃっと
笑ったかと思うと



ドアに私を押しつけ
情熱的なキスをした。






手は 胸を掴み

そのまま 唇は下がり
胸元を這いながら

釦を外していく…



胸の先端に
舌で刺激されながら


雅弥くんは

もどかしそうに
ネクタイを緩め 外す…




切なそうに唇はあがり
首筋から顔へ 這わせ




左手は
脇から 腕をつたい…

お互いの指を絡ませる。




私の額に
雅弥くんのオデコを
くっつけて


少しかすれた声で

小さく何度も何度も
キスを落としながら囁く…



「好きだ……愛してるよ…
    ヒロイン… 」






ワンピースが足元へと…


パサッと乾いた音を たて
滑り落ちた…







雅弥くんが
私を抱きあげ…。


優しくベッドに降ろされて
キスが降り注ぐ…



ブラが放り投げられ

優しく 荒々しく
刺激される…



快感に引き込まれそうに
なっていると



ビクッ



雅弥くんの手が…
下を…
なぞりあげる…



吐息が 熱く

幾つも 幾つも

途切れることなく
  溢れ堕ちていって…



それに
引き込まれるように

雅弥くんの手が
熱く 激しく なっていく…





『まさ…や…く…んっ…』



…もぅ…だ…め…
 目でそう訴えかける…と




雅弥くんで 
ゆっくりと私を満たし


二人 一つになる…





愛しさと
 切なさと いとおしさが


こみあげ…
魂が揺さぶられる…



涙が こぼれおちる…





『愛してる… 雅弥くん…
 愛してる… 』



「愛してるよ…愛してる。
  ヒロイン…
     愛してるよ…」







二人うわ言のように
そう繰り返し呟きながら…
キスをかわし




シ−ツの海に溺れ…
       堕ちた…。











fin





 

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